こんにちは。フォーにフォーリンラブな10max(@10max)です。
北部の代表的麺料理であるフォー、ホーチミンにも有名店含め星の数ほどありますが、その中でも「フォー発祥の地」と言われる北部ナムディンの味を守り続けている店があると聞いて、行ってみました。
ホーチミン3区の「Phở Dậu」という、1958年創業の老舗です。
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Phở Dậu | フォー発祥の地ナムディンの味を守り続けるHCMC3区の老舗
フォー。ベトナム北部で生まれ、同国を訪れる外国人にとって最も有名な麺料理でしょう。その起源は20世紀初頭と意外にも新しいのですが、新しい割に実は発祥の地は定かではありません。
しかし、最も有力とされる説は、ハノイから90kmほど南に下った「ナムディン(Nam Định/南定)」がフォーの発祥の地であるというものです。
ホーチミン3区の「Phở Dậu」は、ナムディンからサイゴンに移住した女性が1958年に開業したフォー屋さんとのこと。今は2代目に受け継がれているようです。
ベトナム語の記事によれば、サイゴンで主流のスタイルとは異なるため受け入れられるのに苦労したとのことですが、それでも頑なにナムディンスタイルを守り続けていると言われています。店のお姉さん(風格的にたぶん2代目店主)に、
「ナムディンスタイル?」
と訊くと
「イエス、ナムディン」
と返って来ました。
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Phở Dậuの場所・営業情報
Phở Dậuはホーチミン市3区の北寄りにあり、1区の中心部のドンコイ通り辺りから車で15~20分程度です。
なお、営業時間が5時から13時までなので、昼食で訪れるなら12時くらい到着を目指した方がよいでしょう。筆者が訪れた時は、12時半くらいから徐々に片づけを始めていました。
店舗は、大通りから細い路地に入って一番突き当りにあります。Grabやタクシーで来る場合は路地の途中で降ろしてもらいましょう。
ところで手前のお洒落なパン屋は何だろう・・・すごい壁画だし、紫のバイクも何だかカッコいい。
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外観と店内
どこまでが店外でどこからが店内なのか分からないベトナム鉄板スタイルです。路地を縦横無尽に活かしつつ客席が設けられます。
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メニュー
メニューはシンプルに、フォーのみです。肉の煮加減や種類と、サイズを選びます。Largeのお椀は結構大きいので、通常はMで良いかと。とは言えLでも多すぎることは無く、少しお腹が空いているならペロリといけてしまいます(筆者はLを頼んだ)。
有名店のためか、お値段は少々高め。サイゴン流フォーの有名店、Pho Hoa Pasteurと同じくらいの値付けです。
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裏面にはサイドメニューとドリンク。サイドは追い牛肉や温泉卵などです。Bone Marrow(直訳:骨髄)というのは何だろう?
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実食!パクチー香る牛骨出汁と別皿玉葱が良き
いよいよ着丼です。
ドーン!!
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こちらはPho Tai(レア)のLサイズ。
運ばれてきた瞬間に牛骨出汁の香りはするものの、ハノイの「Phở Thìn 13 Lò Đúc(フォーティントーキョーの暖簾元)」の様な濃厚なそれというよりも、もう一つの有名店「Phở 10 Lý Quốc Sư」の様な、柔らかめな牛出汁の中にパクチーの爽やかさを感じる、あっさり系のもの。
乗っている野菜はネギとパクチーのみのシンプルなもので、またサイゴン風のフォー店のように様々な葉っぱがテーブルに置かれないのが、ナムディンなど北部フォーの特徴。
麺だけは、サイゴンの好みに合わせてオリジナルより少し細いタイプを使っているそうです。
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そして大事なのがこちら、別皿に盛られた玉ねぎ!フォーを頼むと自動的にこれが出てきます。
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玉ねぎに、卓上のチリなんかをぶっかけます。二代目のお姉さんが目にも止まらぬ早業で作ってくれたのでどれを入れてくれたのか覚えていません。お店に人にやって貰いましょう。
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これを、こうして丼の中の牛肉と一緒に食べるんだそうです。これが中々(・∀・)イイ!!
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玉ねぎが別盛りなら、一緒に煮込まれた時に比べて甘みが強くなり過ぎません。また、こうして少しずつチリ玉ねぎを牛肉と合わせて食べる事で、丼の中のスープも、初期のあっさりから、だんだん味変してくる感じが絶妙です。
これ結構好きなスタイルかもなあ。
という感じで(どういう感じだ)、フォーの故郷ナムディンの本来の味を試してみたい方は、中心部の1区からもさほど遠くないので、ぜひ足を運んでみて下さい。
ベトナムにも様々なフォーがあり、そしてどれが正解という事もなく、好みに合うフォーを食べればよいと思いますが、一度原点を知っておくのも良いでしょう。しかもそれが南部ホーチミンで出来てしまうとしたら、中々貴重なのではないでしょうか。
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