ベトナム生活編

常夏のサイゴンで年の瀬を感じる事に驚きつつ、日本で年越しを迎える

昨年に続き、今年も日本で年を越します。

家族でベトナムで暮らしていた頃は、ムイネーの砂漠やアンコールワットなどで初日の出を見るという酔狂を繰り返していたため、単身生活に移行した昨年は3年ぶりの日本での年越しとなりました。

記録的寒波に身を貫かれつつ3年ぶりに日本で年を越す
この年末は日本海側を中心に記録的な寒波に見舞われているという。常夏のタンソンニャット国際空港で羽田行きの深夜便に乗り込む時点で覚悟はしていたが、早朝の東京の鋭い大気は、ホーチミンの自宅クローゼットから引っ張り出した薄手のジャケットをいとも簡...

かつてはこの時期のサイゴンで年末感を感じることは皆無でしたが、人の心理とは不思議なもので、単身赴任になって「年末に日本に帰る」という行為が2年も続くと、「日本に帰る」という行為そのものが「年の瀬感」を醸し出すようです。帰国前の準備として、常夏のサイゴンで髪を切ったり市場に行ったりといった行為に、そこはかとない年末感を覚えたものです。

それは数日後に待ち受ける、

「冬の東京の澄んだ空気を吸いこむ」

「静かで寒い夜に日本酒を飲む」

「日本酒を飲みながら美味い肴を食う」

「紅白とゆく年くる年を見ながらどん兵衛をすする」

「何ならコンビニに並ぶカップラーメンで〆のダメ押しを(以下自粛」

といった様々な至高のファクターが、筆者のDNAに刻まれた年越し本能を奮い立たせるのかも知れません。

そんな年越しを日本で迎えるためのフライトは、「家族に会いに帰る」という要素も加わり、普段の搭乗よりもどこか温かい感情が伴います。

色々御託を並べましたが、やはり日本での年越しは良いもんだな、と思います。

朝焼け, 羽田空港

Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO800)
ホーチミンからの帰国便着陸後、早朝の羽田空港にて


 

さて、昨年の2024年は家族が本帰国して単身赴任に切り替わり、初めて家族と遠く離れて暮らすという、激動の一年でした。

子供達のベトナム卒業と本帰国 - 家族でのベトナム駐在は正しい選択だったのか?
先日長男がホーチミン日本人学校の中学部を卒業しました。昨年の次男の小学部卒業に続いて2度目のベトナムでの卒業式です。ホーチミン日本人学校は小〜中学校一貫なので、昨年は中2の長男が在校生として小6の次男を送り出し、今年は中1の次男が中3の長男...

一方の本年、2025年は、単身生活も軌道に乗り、生活面では比較的安定した一年だったように思います。そしてありがたいことに、今年も悪くない1年だったように思います。

旅の面でも大変充実した1年でした。

1月のテト休暇にはインドのダージリンとシッキムを訪れ、生まれて初めて肉眼でヒマラヤを望みました。人生で一度は見ておきたい神域の峰々です。

カンチェンジュンガ, 絶景, ダージリン, インド

SONY ILCE-7C (46mm, f/5.6, 1/80 sec, ISO100)
インド、ダージリンにて世界第3位の高峰カンチェンジュンガを望む

ダージリン/シッキム/コルカタ7日間旅行記(2025年)
コルカタ、ダージリン、シッキム州ガントクの7日間旅行記と関連情報

5月の連休には、4度目のラオスにして初の北部絶景秘境、ノーンキャウを訪れました。とにかく毎晩ビアラオとラーブが最高でした(そっちか)。

ノーンキャウ, ラオス

SONY ILCE-7C (20mm, f/8, 1/60 sec, ISO200)
ラオス、ノーンキャウにて

また8月末の連休には、北部国境の町ラオカイから陸路中国に渡り、「雲南省で米線を食う」という、長年心のうちに留め置いていた夢も叶いました。

旅以外でも、8月には家族が本帰国後2度目のベトナム里帰り。第2の故郷であるホーチミンで10日間を過ごし、子供達は日本人学校の友人たちとの旧交を温めました。

Ho Thamビーチ, ベトナム

Apple iPhone 15 Pro (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/2400 sec, ISO64)
家族のベトナム滞在中にはHo Tramビーチにも1泊した

その間に、もう1つのちょっとした夢も叶いました。3区の運河沿いでビールを飲むという最近の個人的ムーブを、細君と共に味わう事が出来たのです。

家族、二度目の帰越 - そしてビアホイへとつながる未来
昨年3月に先に本帰国した家族が、夏休みを利用してホーチミンにやって来ました。ちょうど1年前に続き2回目の、第二の故郷サイゴンで過ごす夏休みです。昨年は、家族が再びホーチミンに戻ってくるということが、ただただ単純に嬉しかったのですが、今回は少...

そう、今年の日常における最大のムーブメントは、運河沿いのチュンサー・ホアンサー通りのローカル飯屋で飲み友達と飲むという、ちょいワルな生活習慣の爆誕でした。

ドローカル飲み屋の店員さんや行商屋台、他のベトナム人おぢ客達とのコミュニケーションを楽しみつつ、川風を感じながらベトナムビールを延々と飲む(しかも缶が山積みになるほど飲んでも1人千円〜2千円くらい)という、最高のライフハックです。ベトナムという国が醸し出す幸福感の源泉はこの辺りにあるのでは、とさえ思います。

そんな運河沿いで、ベトナムで4回目の誕生日を迎えました。いつも付き合ってくれる友人達には深謝です。

ムーブメントといえば、「ダイエット」も2025年の大きなキーワードでした。来越以来の体重増が2024年にはピークの10kg増に達したため、一念発起して減量生活を試み、10kgの増分を返上することに成功しました。

その後上記の運河沿いビールムーブが降臨して盛大なリバウンドを迎えた訳ですが、いいんです。幸せのかたちは多種多様です(現在鋭意再減量中)。

意外と太りやすい国、ベトナムで10キロ太って10キロ減量した件
こんにちは。10max(@10max)です。ベトナムは非常にけしからん国です。住んでいるだけでワガママボディが出来上がります。ベトナムに赴任して2年余りで体重が10kgも増えてしまいました。困惑のあまり、国名を「ベトナム養豚主義共和国」と改...

 

こうして今年も、日越で離れた家族が無事に過ごせたお礼を伝えに、大晦日の今日(ついさっき)、お参り納めをしてきました。


 

さて、間もなく新年を迎えます。

2026年は少々色々なことがありそうな雰囲気です。

春には次男が中学校を卒業し、長男はいよいよ高校3年生、受験生生活が佳境に入ります。当面はベトナムからしか支えられないかも知れませんが、可能な限りサポートしたいと思います。

筆者の仕事方面でも、年初から少々新しい取り組みを始めます。こちらはまだ曖昧な姿しか見えていませんが、少しずつ形にしていきたいと思います。

いい事ばかりでは無いかもしれませんが、悪い事ばかりでもないでしょう。プラス・マイナス差し引きでプラスになればいいと思います。

支えてくれる家族、友人、同僚たちには感謝しかありません。

 

2025年最後の夜が更けていきます。

今年も、紅白歌合戦からのゆく年くる年で新年を迎えようと思います。

昨今は昔のようにスーパーなども年始休業のところが多いようですが、日本酒と酒の肴は豊富に仕入れてあるので憂いはありません。スーパーの店員さんも今夜はゆっくり飲みましょう。

日本の年越しは、本当によいものです。

 

本年もお世話になりました。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

よいお年を。

Apple iPhone 15 Pro (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO125)

にほんブログ村 海外生活ブログ ベトナム情報へ
にほんブログ村 旅行ブログ ベトナム旅行へ
にほんブログ村 海外生活ブログ ホーチミン情報へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました