ラオス

間一髪の旅程変更でバンコクからビエンチャンへの夜行列車に飛び乗る | ラオス旅行記【果たして僕は結婚出来るのか?】

9時起床、宿で香草(パクチー)香る粥を食す。朝から至福のひと時である。

朝になって宿の様子を見てみると流石900B(2人で)のセレブ向け安宿、やはり中々豪奢である。

ラオス 旅行記 バンコク カオサン通りCASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/200 sec, ISO0)

ラオス 旅行記 バンコク カオサン通りCASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/125 sec, ISO0)

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パークセーからのラオス入り計画がまさかのご破算に

その後サワディー・バンコク・インをチェックアウトし、カオサンの旅行代理店へ赴く。これから向かうラオス側の国境の町であるパークセーからラオスの首都ビエンチャンへのエアチケットを手配するためである。

しかしこの後全く想定外の事態が勃発する。即ち、今後の旅程の大幅な変更を急遽迫られることとなったのである。

タイからラオスへの主な入り方としては、バンコクから列車で北上してノーンカーイまで行き、そこからラオス首都のビエンチャンへ渡るルートが1つ。もう1つの選択肢として、同じく列車でバンコクから東へ向かい、チョーン・メックからラオス南部の主要都市パークセーに入るルートの2ルートがある。3年前は前者のビエンチャンルートからラオス入りしたので、今回は後者のルートを採る予定であった。そしてパークセーからビエンチャンへ国内線で移動する予定だったのである。通常このようなローカルフライトは数日前の現地調達でも満席になっていることは殆どない。

ところがである。今回に限っては希望していた日程では軒並み満席だというのである。なんと、21日から行われる仏教的フェスティバルの影響だというのだ。これは不覚である。確かに「歩き方」には7月21日のフェスティバルのことが触れられていたが、完全にみくびっていた。

しかし考えようによれば、パークセーではなく、手前のバンコクでこの事実が発覚したことは不幸中の幸いであった。下手にパークセーまで列車で行ってしまい、その時点でビエンチャンまで行く術がない事が分かってもどうしようもない。実は、筆者にとって今回の旅の大きな目的の一つは、筆者にとってアジア最高の場所の一つである、ビエンチャンのメコン河畔の屋台を助手兼相方と共に再訪することなのである(かつそこで例の個人的な申込みをする目算だ)。

我々は即断を求められた。うかうかしていると最終目的であるビエンチャン訪問すら危ぶまれる状況である。というわけで、ここでは何はともあれビエンチャン行きの夜行列車の切符を手に入れることにした。後の旅程はそれから考えればいい。

そう決めてしまえば気は楽である。気楽なズボラリスト旅の再開である。早速サイアムスクエアへトゥクトゥクで繰り出すことにした。

ラオス 旅行記 バンコク カオサン通り トゥクトゥクCASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/100 sec, ISO0)

ラオス 旅行記 バンコク カオサン通りCASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/160 sec, ISO0)

ラオス 旅行記 バンコク カオサン通り

CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/80 sec, ISO0)
マクドナルドのバイクデリバリー。日本では見かけないサービスのような気がする(当時)

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サイアムの映画館で号泣

最近の筆者のバンコクでの楽しみといえば、映画館で邦画を鑑賞することである。とうわけで、早速映画館へ赴くと、おあつらえ向きのがある。

「いま、会いにいきます」

というベタなラブストーリーだ。何がおあつらえ向きかと言えば、「日本にいればわざわざ観ることはないだろうが、ちょっと気にかかっていた」程度の、個人的にBランクの映画であるという点である。

結果から言うと、号泣の嵐であった。序盤、いきなり脈絡もなく竹内結子が生き返ったシーンでは、人をおちょくるにも程がある、と鼻白んでしまったが、まさか終盤で感動と衝撃のシーンを連発されるとは夢にも思わなかった。敢えて表現するならば、「まだ観ていないなら観なくても良いかもしれないが、間違えて観始めてしまったからには最後の最後で一気に挽回してくれるまで我慢して投資回収する価値のある作品」と言う、観るべきか観ざるべきか全く分からない評価をさせて頂きたい。(ちなみに何でもかんでも非現実的なストーリーが納得いかないのではなく、何でもいいから何か設定上の理由が欲しいのである。未知のウイルスとか何でも良いから)

ラオス 旅行記 バンコク 映画

CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/8 sec, ISO0)
疲れた相方のバックパックをフロントパック化して装備する筆者

そんなこんなでお茶をしばきデパートを冷やかしという感じでブラブラ過ごし、夕刻を迎える。そして、待ちに待った屋台ビアーという恒例かつ最高の瞬間を迎える。

高層ビルを遥かに見上げるボロボロの屋台でビアーを飲みながらの相方のここまでの感想は興味深く、かつ筆者にとって非常に喜ばしいものであった。かいつまんで言えば、それは、「意外にも極めて日常的であり、バンコクという異国の地に昨日到着したにも関わらず既に長い間滞在しているかのような錯覚をもたらす、そのような1日半であった」と(相方がこのような口調で話すわけではない)。

この旅のコンダクターたる筆者にしてみれば、これ以上の賛辞はない。筆者が旅に求める心髄は、いかに地元の人々に近い目線で訪れる国を体験できるか、ということであり、それは極めて日常的な行動によって構成されなければならない。しかし海外からの一旅行者にとってはそれは意外にも困難だ。そもそも自分はその国の人々に根付く文化的・歴史的バックボーンを持たない。では、一体何をもって地元の人々と近い目線であると評価できるのか。一度そう考えだすと、自分が訪れた国の人々と近い目線を持つことなど不可能であることに気づく。

そう。文化的歴史的バックボーンに裏付けられた彼らの価値観を共有していない限り、彼らにとっての「日常」を我々旅行者にとっての日常に変えるのは非常に難しい。

しかし、相方には、旅が日常か非日常かなどというようなややこしいことは考えるまでもなく、旅は「非日常的なもの」であると決まっているのであろう。それよりも相方の目には、その「非日常へのアプローチの仕方が極めて日常的だ」という風に、筆者の旅のスタイルを評してくれたのだ。

今まで殆ど一人で旅をしてきた筆者の旅のスタイルに対する、初めての第三者の感想を聞けたことは、実り多いものであった。

ラオス 旅行記 バンコク ローカルフード 食堂CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (11.3mm, f/3.2, 1/10 sec, ISO0)

ラオス 旅行記 バンコク ローカルフード 食堂CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (25.6mm, f/4, 1/8 sec, ISO0)

ラオス 旅行記 バンコク ローカルフード 食堂

CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (14.2mm, f/3.4, 1/8 sec, ISO0)
「神」とある。確かに神のように素晴らしい夕食であった。

ラオス 旅行記 バンコク ローカルフード 食堂CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/15 sec, ISO0)

屋台を後にしてトゥクトゥクに乗り込んだ我々は、バンコク中心部のホアランポーン駅から二等寝台でラオスとの国境、ノーンカーイへと向けて、改めてぬるい缶ビールで杯を上げる。

明朝には懐かしいかの国へと国境を渡る事になる。少々予想外の事故に巻き込まれる事はこの時は知る術もない・・・。

ラオス 旅行記 バンコク ノーンカーイ 夜行列車 ホアランポーン駅CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/8 sec, ISO0)

ラオス 旅行記 バンコク ノーンカーイ 夜行列車 ホアランポーン駅CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/8 sec, ISO0)

[2005年7月17日]

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