想像以上に素晴らしいホテルに満足し、部屋でしばし寛いで疲れを癒してから、再びビエンチャンの町に繰り出します。
途中のATMでラオスキープの現金をキャッシングしつつ、向かった先はビエンチャン最古の寺院、ワット・シーサケット。タート・ルアンやパトゥーサイよりもやや地味な名所ですが、個人的には建築として非常に美しく見応えもあり、また観光客も少なく落ち着いた空気が流れているのが、実に魅力的な寺院でした。
ビエンチャン最古の仏教寺院、ワット・シーサケット
ワット・シーサケットは、1551年建立のビエンチャン最古の仏教寺院。
建てたのはあの「セーターティラート王」です。ビエンチャンに都を作り、黄金の仏塔タート・ルアンの前でドヤ顔でドッカと座っている、あのおじさんですね。
その後戦乱で大部分が焼失し、19世紀前半に再建されたそうですが、それでもなおビエンチャン最古だそうです。再建の際に、16世紀当初の姿のまま建てられたという点にも価値があると言われています。いずれにしても、戦乱の絶えない土地だったことが伺えます。
SONY ILCE-7C (20mm, f/8, 1/200 sec, ISO100)
ビエンチャン様式とルアンパバーン様式の融合が美しい
ビエンチャン様式とルアンパバーン様式の融合が、建築様式として特徴と言われています。
優美な屋根はルアンパバーン様式、広い縁側はビエンチャン様式。両者相まって、優美さと、どっしりした迫力・安定感が見る者を落ち着かせます。
SONY ILCE-7C (20mm, f/8, 1/160 sec, ISO100)
この屋根の重なり具合もとても美しい。
SONY ILCE-7C (50mm, f/8, 1/200 sec, ISO100)
その下を広い軒縁が支えます。
SONY ILCE-7C (28mm, f/8, 1/200 sec, ISO100)
軒の下のベランダ。
SONY ILCE-7C (38mm, f/4, 1/40 sec, ISO125)
この、屋根の上に並んでいる小鳥の様なのが大好物です。竜の背びれの様にも見えます。何でしょうね。
SONY ILCE-7C (43mm, f/4, 1/1250 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C (48mm, f/4, 1/400 sec, ISO100)
約7千の仏像
そして更に圧巻だったのが、ずらりと居並ぶ仏像。本堂と回廊に合わせて7,000体近くも収められているそうです。
本堂の中は撮影禁止だったので、回廊の仏像をご覧あれ。
SONY ILCE-7C (20mm, f/8, 1/30 sec, ISO4000)
なんと壁に彫られた穴の中にも2体ずつ仏像が納められています。
SONY ILCE-7C (39mm, f/8, 1/40 sec, ISO3200)
一体一体の仏像の表情が違うので、ずっと見ていられます。
SONY ILCE-7C (20mm, f/2.8, 1/30 sec, ISO250)
SONY ILCE-7C (50mm, f/5.6, 1/50 sec, ISO1600)
SONY ILCE-7C (46mm, f/5.6, 1/50 sec, ISO2000)
SONY ILCE-7C (57mm, f/4, 1/60 sec, ISO500)
本堂と回廊を後にします。
回廊の外に、煌びやかなお堂がありました。フランス様式との折衷と言われています。
SONY ILCE-7C (28mm, f/3.2, 1/160 sec, ISO100)
頭上が凄い事になっている仏陀。
SONY ILCE-7C (43mm, f/3.2, 1/160 sec, ISO100)
日が大分傾いてきたので、そろそろワット・シーサケットを後にします。
中々見応えのある寺院でした。個人的にはタート・ルアンやパトゥーサイよりも好きかも。
これからメコン川沿いのマーケットをブラブラしつつ、夕陽を眺めに行きます。この旅の目的でもある、大切な時間を迎えます。
SONY ILCE-7C (28mm, f/8, 1/320 sec, ISO100)
ワット・シーサケットの場所
(2023年1月24日の記録)
つづき
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