フエ・ホイアン

古都フエのバックパッカー宿に流れ着きブンボーフエで優勝を決め込む | ホーチミン発フエ・ホイアン4日間の旅①

フエ・フバイ国際空港に着陸し、タクシーで市内へ向かう。

タクシー乗り場へ行くと安定のVINASUN、MaiLinhではなく「Thanh Cong Taxi」という見慣れないタクシー会社だったのでいささか不安になり、バックパッカーの如く「メーター、OK?メーター、OK?」などとしつこく確認しつつ乗り込んだが、どうやらこの辺りでは割とメジャーなタクシー会社であるようだ。

メーターが特に怪しい様子もなく回るのを見て安心しつつ(回るスピードまでは見極められないが)、ホーチミンとは趣を異にした、背の低い建物群の上に広がる南国の広い青空に癒される。やはりここは南国である。

フエ 空港から市街への道Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/1600 sec, ISO32)

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フエ上陸、そしてバックパッカー宿に流れ着く

Booking.comはコロナ余波でまさかの予約ミス

Booking.comで予約していた「Hue Lovely  Homestay」に到着する。4人×3泊で280万ドン(1人1泊あたり1400円くらい)の安宿だが、ロビーを見たところ中々いい感じであるようだ。

Hue lovely homestaySONY ILCE-7C (28mm, f/4, 1/30 sec, ISO400)

Hue lovely homestaySONY ILCE-7C (38mm, f/3.5, 1/40 sec, ISO125)

奥の床に寝そべってYouTubeを見ていたお兄さんに、チェックインをしたい旨を伝える。

ややあって宿の女将らしきお姉さんがやって来たかと思うと、妙なことを尋ねてきたものだ。

「Do you have any booking?」

いやいや何をおっしゃいますやら・・・とBooking.comの予約画面を見せると、「あ〜〜、それな」と言った風合いの何やら困った表情をするではないか。

話を聞いてみると、コロナで休業中にBooking.comの(宿側アカウントの)ログイン情報を忘れてしまい、新しくアカウントを作り直したらしく、筆者が予約したのは作り直す前の古いアカウントの方だったようだ。当方としては「知るかゴルァ!」と言いたくなる案件である。

しかし幸いにもこの女将のThuyさん曰く、近くにもう一つのホテルをオープンしたばかりで、ちょうど空いているとのこと。値段も変わらないというので行ってみることにした。ひとまず胸を撫で下ろす。

「HOLIDAY DIAMOND HOTEL」に投宿

Thuyさんが連れて来てくれたもう一軒の宿は「HOLIDAY DIAMOND HOTEL」。フエの新市街の北の端に位置する小さなホテルである。

フエ Holiday Diamond Hotel 外観SONY ILCE-7C (28mm, f/4.5, 1/250 sec, ISO100)

新しくオープンというより、もともと営業していたホテルを買い取ってリニューアルオープンした、と言う感じであるようだ。しかしリニューアルというほどの綺麗さは感じない。ここはベトナムなので「リニューアル」という言葉にも様々な意味があるのだろう。

しかしロビーはやはりそこそこ綺麗めである。ただしバックパックを背負ってアジア諸国をぶらついてきた筆者が言う「そこそこ綺麗」というのはグローバルスタンダードではない可能性があることはご容赦願いたい。

フエ Holiday Diamond Hotel ロビーSONY ILCE-7C (28mm, f/4.5, 1/30 sec, ISO640)

そのように「綺麗」基準に疑義がある筆者だが、それでも部屋を見て少々不安を覚えたものである。

なんと、想像以上にバックパッカー宿ではないか(笑)

フエ Holiday Diamond Hotel 部屋SONY ILCE-7C (28mm, f/2.8, 1/30 sec, ISO100)

バスと洋式トイレは部屋に付いているものの電気も暗くお世辞にも綺麗とは言えない。

あ〜久々だな〜この感じ・・・などと悦に入っている場合ではない。自分一人であれば全く構わないが、一応細君と子供達が居るのだから、いささか気を遣うというものである。

「この旅行、大丈夫かね・・・」という懸念がうっすらと脳裏を掠めたものだ。うっすらとしか掠めないのもどうかと思うが。

もっとも1人1泊1400円の安宿に対して何をか言わんや、というところではある。

フエ Holiday Diamond Hotel 部屋

SONY ILCE-7C (28mm, f/4.5, 1/50 sec, ISO100)
不安を感じる筆者を横目に余裕でベッドの陣取りを始める長男(14)

しかし、それはどうやら杞憂に終わりそうだ。

そもそも細君はかつてラオスや新疆ウイグル自治区などへのバックパック旅を共にした実績があるし、子供達も「ベトナムってそういう感じなんでしょ?」という妙な先入観を発揮して順応してくれたのである。

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結果的に子供達には想定以上のバックパッカー英才教育を施すことが出来、喜ばしいことこの上ない。

とりあえずフエの町は快晴だ。4階のこの部屋からの眺望も素晴らしい。

フエ Holiday Diamond Hotel 部屋からの景色SONY ILCE-7C (28mm, f/8, 1/400 sec, ISO100)

どことなく建物の感じも程よくコロニアル風味が混じり合い、旅愁を誘ってくる。

フエ Holiday Diamond Hotel 部屋からの景色SONY ILCE-7C (28mm, f/8, 1/200 sec, ISO100)

そう言えばもう一つのささいなトラブルを記しておこう。

このHOLIDAY DIAMOND HOTELに着いた際に、カバンの中に「地球の歩き方」が無いことに気付いたのである。フエやホイアンについては地球の歩き方は結構な情報量を持っているので、無くなるとそれなりに痛手となる。

そこで、もしかして最初に寄った「Hue Lovely  Homestay」に置き忘れたのでは無いかと思い、このHOLIDAY DIAMOND HOTELの責任者らしいHuongさんというお姉さんから女将のThuyさんに電話をしてもらうと、やはりそこに有ったという。

ということで、Thuyさんが持ってきてくれることに。親切な女将さんたちに深謝である。

HOLIDAY DIAMOND HOTELのマップ

※なお執筆時点では下記Googleマップ上では「臨時休業中」と記されていたので、最新情報は別途ご確認頂きたい。

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デリバリーのブンボーフエでいきなり優勝を決める

さて、部屋に落ち着いた頃には13時半を回っていた。

Huongさんにこの辺りでフエ名物のブンボーフエを食べられる場所はないかと尋ねると、

「OK, wait here. I’ll bring here.」

と言う。

ブンボーフエはベトナム語で「bún bò Huế」と記す。「ブン」はフォーと並ぶベトナムの代表的な麺の種類で、「ボー」は牛肉、「フエ」はフエ名物であることを意味する。

さてさてヨダレを垂らしながら待っていると(ちゃんと拭いたのでご安心頂きたい)、こういった塩梅で届いたものである。デリバリーを頼んでくれたようだ。

ブンボーフエ デリバリーSONY ILCE-7C (28mm, f/8, 1/30 sec, ISO800)

スープも袋に入って持ってくるんだな〜、お椀に上手く入れられるのかな〜、などと興味深く眺めていると、やがて出来上がったのがこちら。

これは・・・美味そうだし・・・実に美味かった!!!

ブンボーフエ デリバリーSONY ILCE-7C (54mm, f/4, 1/60 sec, ISO400)

密封された袋に入ったスープも冷めておらず、まるで出来たてのようである。

唐辛子やライムなどの味変要員もきちんと小袋に入って用意されているという気遣いの細やかさだ。

ブンボーフエ デリバリーSONY ILCE-7C (37mm, f/3.2, 1/40 sec, ISO200)

素晴らしい昼食であった。フエに到着してのっけからの大優勝に、この旅への期待が俄然高まる(パッカー部屋に不安がよぎった事はすっかり忘れつつ)。

腹も充足したところで、午後はフエ旧市街のグエン朝王宮を見物することにする。

つづき↓

グエン朝王宮、猛暑と太和殿工事中で燃え尽きかける | ホーチミン発フエ・ホイアン4日間の旅②
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フエ Holiday Diamond Hotel 外観SONY ILCE-7C (105mm, f/4.5, 1/125 sec, ISO250)

(2022年9月1日の旅行記)

 

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