こんにちは。最近体細胞がベトナム麺で構成されつつあるのを感じている10max(@10max)です。
ガイドブックに載っていないローカルベトナム料理屋をご紹介する「ベトナム人お薦めローカル飯」シリーズ、第3弾は海鮮フーティウの名店「Hu Tieu Muc Ong Gia Chinh Goc」をご紹介します。
こちら、味ももちろん抜群に美味しいのですが、ホーチミンの繁華街のど真ん中にも関わらずベトナム戦争以前から残る路地裏にあり、タイムトリップの様な不思議な感覚も味わえる実に魅力的なお店なのです。
なお、ホーチミン市内のローカルグルメのまとめはこちらを御覧下さい。
HCMC1区の海鮮フーティウの名店「Hu Tieu Muc Ong Gia Chinh Goc」
筆者のチームのベトナム人社員が、職場の近くに美味しいフーティウの店があるというので連れて来てくれたのが、ホーチミン市1区の中心にある「Hu Tieu Muc Ong Gia Chinh Goc(Hủ Tiếu Mực Ông Già Chính Gốc)」です。
フーティウはツルッとコシのある米麺
「フーティウ(Hủ Tiếu)」は数あるベトナムの麺類の中でもフォー、ブンに並ぶ代表選手の一つです。フォーやブンよりもコシのある米製の麺で、筆者のお気に入り。
下の記事でベトナム麺の比較をしているのでご参照下さい。
SONY ILCE-7C (36mm, f/4.5, 1/40 sec, ISO250)
「Hu Tieu Muc Ong Gia Chinh Goc」の場所
お店は1区のど真ん中、高島屋(サイゴンセンター)からすぐ近くにあるため、観光の途中で立ち寄るのにも非常に便利です。
ベトナム戦争前に一気にタイムトリップ
「Hu Tieu Muc Ong Gia Chinh Goc」への入り口はこちら。ちょっと油断すると見逃してしまいそうな小さな路地、というより、建物の中を通り抜けた先にあります。
SONY ILCE-7C (28mm, f/5.6, 1/50 sec, ISO100)
手前にも通路沿いに食堂のテーブルや椅子がありますが、ここは別の店のようです。しかしこの通路の時点で、ローカル感が溢れまくっていて雰囲気最高です。
SONY ILCE-7C (68mm, f/4, 1/80 sec, ISO1000)
やがて「Hủ Tiếu Mực Ông Già Chính Gốc」と書かれた看板が見えてきました。
「Vao 5m」みたいなことが書いてあるのは、「あと5m先」的なものでしょうか。確かに分かりづらいw
SONY ILCE-7C (63mm, f/4, 1/125 sec, ISO100)
この店のある一角はベトナム戦争以前から変わっていないのだ、と連れて来てくれた同僚が教えてくれました。
高島屋などのある現代のホーチミンの繁華街から、一気に戦前にタイムスリップしたかのような不思議な感覚を覚えます。
そしてこちらが「Hủ Tiếu Mực Ông Già Chính Gốc」の店頭。ビルの谷間の中で生き残った感満点です。この見た目だけでビアサイゴンを3本くらい飲めそうですが、しかし今日はフーティウを食べに来たのでした。
Apple iPhone 12 Pro (1.54mm, f/2.4, 1/100 sec, ISO40)
店内
店は上の店頭の写真で言うところの奥と手前に分かれていて、奥の入り口から入った店内はこんな感じです。中はかなり綺麗です。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO320)
こちらは手前の入り口から入った店内。こちらは竹製のテーブルと椅子がいい趣です。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO160)
メニュー
メニューはこんな感じ。お目当てのフーティウは上半分の「MAIN DISHES」のところになります。英語が添えられているのがありがたい。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO200)
基本は全てフーティウで、具の組み合わせを選ぶ感じです。イカ、エビ、ホタテ、豚肉を単品で入れると50,000ドン(250円強)、複数組み合わせると65,000ドン(330円強)となります。
ローカルの中ではやや高めなのは、場所代を考えれば十分妥当です(地価高騰の煽りを受けて価格を書き直した跡が・・・)。
下半分は追加の具などのようですが、右の「DESTROY DISH」というのは気になりますね・・・メインディッシュのようですが、今度試してみよう。
実食
では実食と行きましょう。
こちらはメニュー表の9番、エビと豚メインのフーティウです。
SONY ILCE-7C (39mm, f/5.6, 1/40 sec, ISO1250)
こっちは確か、7番、イカと豚のフーティウだったかな。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO160)
こちらは5番、イカとホタテのフーティウ。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO200)
もう見た感じでご想像いただけるのではないかと思いますが、海鮮の甘い出汁が効きまくり、さらに揚げ玉ねぎの甘味も染み出したスープが最高に味わい深く、その味がコシのあるフーティウによく馴染んで本当に美味しい。ベトナムではお行儀が悪いとされていますが、思わず丼から直接スープを完食したくなってしまいます。
追い野菜やレモン(ライムのように見えますがベトナムではレモンという)やチリで味変を楽しみます。緑色のチリは珍しいのですが、これがまたよくマッチします。
SONY ILCE-7C (42mm, f/3.2, 1/50 sec, ISO320)
すっかり(ビアサイゴンの事も忘れるくらい)満足して再びあの路地を通り、現代のホーチミンに戻ります(現代のホーチミンもかなりゴミゴミしてますが)。
同僚に連れてきてもらった店ですが、店の雰囲気も味もあまりに最高だったので後日家族も連れてやって来ました。
SONY ILCE-7C (58mm, f/4, 1/60 sec, ISO125)
まとめ:「Hu Tieu Muc Ong Gia Chinh Goc」はアクセス・路地裏感・フーティウの味全てが最高
ということで、ホーチミン市1区の観光エリアからのアクセスも最高で、戦前のサイゴンの路地裏風情満点な場所でスープも麺も最高の美味しいフーティウを味わえる、とてもお薦めの店です。
旅行でホーチミン市に立ち寄った際にもぜひ味わってみて下さい。
コメント