こんにちは。最近フォーの事ばかり呟いているせいかバルタン星人と間違われがちな10max(@10max)です。
フォー自体は北部発祥の料理ですが、サイゴンを中心に独自の進化を遂げた南部のフォーと言うのもちゃんと存在します。そこで改めて、ベトナム南部風フォーの名店「Phở Lệ(フォー・レ)」を訪れました。現地ベトナム人の間でも有名な老舗です。
どれも似ているようで地域ごとにちゃんと特徴がある奥深い料理、フォー。フォー・レは南部伝統のフォーの代表選手です。
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南部風フォーの味を半世紀守ってきたホーチミンの老舗「Pho Le 」
ホーチミン5区の中華街の一角にある「Phở Lệ(フォー・レ)」、筆者のローカルグルメ師匠である勤務先のベトナム人社長に教えてもらいました。1970年にオープンし、以来ずっと南部風のフォーの味を守り続けてきたそうです。
南部のフォーは、スープに牛出汁に加えて玉葱などの旨味があり、別皿でトッピングの香草などが盛られているのが特徴です。
ちょっと面白いのが店主夫妻の出自で、店主のTàiさんは広東省出身、妻のLệさんは、何とカンボジア王室の血を引くベトナム人なんだそう。そして奥様の名前を店名にする辺りに、愛妻ぶりが伺えます。
Pho Leのアクセス
Pho Leはホーチミン市の中華街、チョロンの東寄りで、安宿街のブイビエン通りから車で10分ほどです。
外見・店内
老舗という事で渋めの外見を想像していましたが、中々インパクトの強い看板です。
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店頭に厨房があるベトナム鉄板スタイル。地元民にも人気のためか、ひっきりなしにデリバリーのドライバーや持ち帰りの客がやって来ます。
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大量の肉に囲まれて調理をするお姉さん。すぐに無くなって後ろの方から新しい肉が補充されます。実食のところでも触れますが、とにかく肉が柔らかくてボリュームがある。肉を大事にしている店である事が伺えます。
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客席はプラ椅子タイプ。アジアのプラ椅子はプライスレスです。すみません言いたかっただけです。
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そうそう、来る前は全然知らなかったのですが、ミシュランガイド掲載店のようでした。最近ホーチミン市内、めちゃくちゃミシュラン化してるな~。もしかしてこのステッカー、市場で売ってるんじゃないかな(違)
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メニュー
メニューは牛肉フォーとスープ。肉の火の通り加減や部位などのバリエーションがあります。スープの方は完全に肉の煮込み料理的な感じ。やはりここは肉推しの側面が強いのかも。
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しかし価格。先日のPho Dauやガイドブック掲載で有名なPho Hoa Pasteurなどもそうですが、最近のフォーの有名店は軒並み10万ドン級ですね・・・。

実食
やがて着丼します。
ドーン!!!
(この着丼パターンいつまで続けるんだろうね)
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注文したのは全部入り的な「Pho Thap Cam」(Thap Camはミックス的な意味)。定番のレア牛肉に、もう少しでっかい牛肉、モチモチビーフボール、軟骨的なコリコリが入ってます。
北部の濃厚な牛出汁と青ネギ中心のやや硬派なスープに対し、牛出汁と玉ねぎ中心のやや甘めのあっさりした旨味が、まさに南部の味という感じ。半世紀以上に渡って南部フォーの味を守って来ただけあり、ズドーンと雑味の無い南部味が、ここにあります。実に(・∀・)イイ!!
さて、レア牛肉はまず丼の中に沈めて熱しましょう。
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平打ち米麺のフォーの中でも、幅が細めなのが南部式フォーの特徴。あっさりめの南部スープでも物足りなく感じるのは、細めの麺にスープの味がよく絡むためもあるでしょうね。
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そして肉!フォー・レさん推しの肉ですよ。
モッチモチの牛ボールは、噛むたびにジュジュッと味汁が染み出る病みつき野郎。
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レアな牛肉だけかと思ったら、思いがけずしっかりした牛肉さんが出てきました。楽に噛み切れる柔らかさに味がよく染みている。
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軟骨的なコリコリ部位はよいアクセントになります。
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そして忘れてはならない南部フォーの特徴、別皿に盛られた野菜類。香草やもやしが大量に盛られて出てきます。緑の香草を細かくちぎって入れると、ハーブの爽やかな風味が加わります。味変的に途中に入れても良いでしょう。
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味変と言えば、卓上に色々調味料があるのでそれらも楽しみましょう。
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丼に直接入れてしまうと後に引けないので、こうして小皿にチリを取って、肉などの具にちょいちょい付けつつ食べると、あっさりスープの味がシャキッとしたり、ピリ味が増します。それから、フォー店にしては珍しく、サテ(ベトナム版ラー油)が置いてありました。さすが中華街チョロンの店です。
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サイゴンで育った南部フォーが食べたい時はフォー・レへ
フォーという食べ物は優秀で、大概どこで食べてもそこそこ美味しいものですが、やはり拘りのある老舗は深みが違います。
サイゴンで長い時間をかけて育てられた南部独特のフォーに興味を持たれたら、ぜひPho Leを候補に入れてみて下さい。
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