こんにちは。結婚したら「ビアホイの後にお風呂にする？それともお風呂の後にビアホイにする？」と訊かれるのが夢だった10max（@10max）です。
それは嘘ですが、先日、とんでもないビアホイに出会いました。いや、もはやこれはビアホイの範疇に収まるのかすら分からない圧倒的スケールの路上ビアホイでしたので、興奮状態でお伝えしたいと思います。
興奮しすぎて執筆しながら一人でビールかけをしてしまいそうでしたが何とか抑え、その代わりに2週連続でこのビアホイに通ってしまいましたよ。というのも、実はホーチミンにはこういう感じの通りが意外と少ないんです。
※ホーチミン市内のローカルグルメのまとめはこちら↓
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圧倒的スケールの路上ビアホイ「Bia Hơi 7 Khô」@ホーチミン
先日ホーチミン在住のTwitter（X）友達の方々と飲みに行く話になりまして、その時ツイ友さんがチョイスして下さったのがこちらの「Bia Hơi 7 Khô」。
住所がホーチミン3区という事で筆者宅からも割と近く、「まあローカル飲食店も多い3区だからビアホイ的な店ももボチボチあるんだろうな」くらいに思って出かけたのですが・・・よもやよもや、予想の斜め1万光年くらい上を行く爆発的名店でした。
最初どこにビアホイがあるのか分からなかった
待ち合わせ時間の直前、このようなやり取りが行われました。
「ここら辺」とありますが・・・この写真の店がビアホイなのでしょうか。地味過ぎて戸惑いを隠せません。「Salonpas」という文字が見えますが、筋肉痛に効く新種のビールでしょうか。
しかも「予約がいっぱい」かつ「だいぶ奥の方」とありますが、写真を見る限りどう見ても、予約が必要どころか「一日に何人来客があるんだろう」という感じですし、「だいぶ奥」どころか5mほどで壁に突き当たりそうです。
Grabで付近に到着し、それっぽい店を探しますが、一向にどこなのかが分かりません。
ところで、気づくと歩道にやたらと椅子が並べられ、賑やかになってきていますが、一体この大量の人達は何なんでしょうね。路上でビールを飲むのはこの街では一般的な光景ですが、やたらと多いな・・・。
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と、突如、このベトナム人の群衆の中に、日本人が一人座っているのを発見したのです！ツイ友さんです！（なお、外国人は自分達以外には殆ど見ませんでした）
ふと見上げると、「Bia hoi」と書かれた黄色い看板と、その右隣に確かに先ほどのサロンパス屋があるじゃあありませんか・・・！
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なんとなんと・・・これはすごいぞ・・・
つまり、この歩道上のカオスが全てビアホイ「Bia Hơi 7 Khô」だったのです！！
恐らく50m以上に渡る規模でしょう。先程のやり取りの「この辺」というのは、この暴れ竜のような大ビアホイの中のどの辺りに席を取っているのか、を案内してくれていたのですね。
冒頭の通り、ホーチミンにはこうした「道全体ドーン！と屋台街！」みたいな通りというのは意外と少ないため、これは感動的です。所謂クアラルンプールのジャラン・アロー的なアレですね。
しかも、この立地がまた尊いのです。ハノイには旧市街に「ターヒエン通り」というそれっぽい通りがありますが、あれは観光の中心部過ぎて、どちらかと言うとホーチミンのブイビエン通り的な外国人バックパッカー街に近くなってしまっている（その意味ではジャラン・アローもその要素は強い）。
一方でこの「Bia Hơi 7 Khô」は、3区の外れ、10区との境界線と言うややアウトローな立地から、観光地化されず、こうして発掘されるのを静かに（うるさいけど）待っていたのでしょう。
サイゴンの喧騒を全身で浴びつつ、ビアホイ開栓！
では早速始めていきましょう。
歩道のサイゴンっ子たちの「モッハイバーヨー！」（ベトナム式乾杯音頭）と、車道のバイクの喧騒を全身で感じながら、まずは「ビアホイハノイ」を頼みます。「ビアホイ」というのは元々はハノイの庶民向けビールの名前です。
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ビアホイのこの無骨なルックスが堪りません。これだけでジャケ買いしてしまいたくなる神々しさです。
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ちなみにこれは2Lのビアホイですが、他にも普通サイズの色々なビールがあります。
なお、メニューは全てベトナム語。調べるのが面倒な場合は本記事の写真を見せて頼んでも良いでしょう。
路上らしからぬ豊富な食事メニュー
看板メニューはイカのあたりめやすり身揚げのようなので、迷ったら初回はこれ行ってみましょう。
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あたりめ（Muc Kho Nuong）
ちなみにあたりめはメニューで言うと、上のビールのページの右側の下の方にある「Muc Kho Nuong」というやつです。
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イカのすり身揚げ（Cha Muc Gia Tay Ha Long）
このイカのすり身揚げは、下のメニュー写真で言うと「Cha Muc Gia Tay Ha Long」というやつです。
噛むほどに味が湧き出るあたりめに、プリプリのイカすり身揚げ・・・最高です。ビアホイのために地上に降り立った天使の様です。イカだから見た感じ宇宙人の方が近いかな。
このイカ、路上の屋台でおばちゃんがイカを調理してるんです。この路上ビアホイの一番西側の端っこの方、見えますかね・・・イカが・・・宇宙人が・・・
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居ました、以下の様にイカが調理されています。すみません。とにかくこんな風に炙りたてのイカ、美味くない訳が無イーカ。ほんとすみません。興奮状態でして。
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その他、路上ビアホイとは思えないほどメニューは豊富です。
イカではなくアジのような魚の干物もありました。
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アジの干物（Kho Ca Chi Vang）
パテとちっさいバゲットのセット。メニュー名はちょっと分かりませんすみません。
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みんな大好きミーサオ（ベトナム風焼きそば）。
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牛肉入りベトナム風焼きそば（Mi Xao Bo）
揚げ餃子もあります。カリッカリのプリップリが最高です。
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エビ揚げ餃子（Sui Cao Tom Chien）
なんとタコワサビまでありましたよ。氷で冷やす芸の細かさが嬉しいです。
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タコワサビ（Bach Tuoc Tako Wasabi）
なお、タコワサビはベトナム語のメニューでも「Tako Wasabi」です。
ちなみに右のページの「Goi」というのはサラダ系ですね。こんなのを頼みました。メニューのどれかは忘れてしまいましたが、魚が乗っているので「Goi Ca なんちゃら」というやつじゃないかと思うのですが、違ったらすみません。
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サラダ（何かのGoi）
7人ほどで飲んでいると、大量のビアホイがホイホイ空いていきます。
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一方こちら（↓）は翌週に単身突撃した時の写真。これまた至高の風景です。天国とはきっとこういう場所なのでしょう。
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僭越ながら天国を上から眺めてみました。路上の天国、横から観るか？上から観るか？
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しかし、単身なのに勢いで2Lのビアホイをジャケ買いしてしまいました。。。前週はあんなにホイホイ空いたビアホイが、一人では飲んでも飲んでも全く無くなる気がしませんでしたが、実は後ほど、一緒に飲んでくれる救世主が現れます。
それから、メニューを見て頂くと分かるのですが、食事の値段は意外とやや高め。その点でも、しっかり食べるなら1人より2人以上の方が適しているかも。
屋内席とファシリティも意外と綺麗
ところで、数十メートル以上に渡って展開する「Bia Hơi 7 Khô」ですが、一応本体はこちら・・・なのかな？ここに屋内席とトイレがあります。後で掲載する、Googleマップ上の「Bia Hơi 7 Khô」の位置から、50mほど東に歩いたところにあります。
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店内の壁にはお洒落な絵が描かれていて、結構綺麗なのがお分かりいただけるでしょうか。
トイレもすこぶる綺麗。
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実はこのビアホイ、路上に展開しているので、超ドローカルなお店（？）なのかと思いきや、何気に椅子やメニューなどのファシリティもちょっとお洒落だったり、スタッフの方々がお店ロゴの入った制服Tシャツを着ていたり、結構ちゃんとしているのです。
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椅子もプラスチック風呂椅子ではなくロースタイルキャンプチェアの様なお洒落なもの
突然の雨が導かれて「モッハイバーヨー！」
さて、少々余談ですが、2回目に単身で乗り込んだ時の事です。雨季のホーチミン、突然の雨に降られまして、急遽屋内席に避難します（屋内席のすぐ前の席に座っててよかった）。
と、こちとら単身ですので、どうしても相席になる訳ですが、相席になった若者達がこれまた気持ちのいいやつらでして。ビアホイや食べ物を分け合いながらすぐに打ち解けて、数分おきに「モッハイバーヨー！」を合唱する仲になりました。おかげで2Lのビアホイも完飲する事ができました（笑）
学生時代からの友人同士なのか、お互いを「We are best friends!」なんつってて、「若いっていいなあオジサン」が爆誕した素晴らしいサイゴンの夜でした。
穴場路上ビアホイでサイゴンの風に酔おう
ということで（どういうことだ）、とんでもなく素晴らしいスポットに出会うことが出来て、興奮冷めやらぬといった感じです。今にも1人ビールかけを始めかねません。連れて来てくださったツイ友さんには莫大なる感謝です。
サイゴンの風と喧騒を感じながら、薄い味のビアホイをグビグビ飲みたくなったら、ぜひこちらを候補に入れてみて下さい。繰り返しますが、単身での2Lビアホイのジャケ買いにはご注意下さい（笑）
Bia Hơi 7 Khôのアクセス
ホーチミン市3区の南西の端っこ、通りを挟んで10区、というロケーションです。ですが、安宿街のある1区ブイビエン通りから車で10分弱と、意外と遠くない立地です。
SONY ILCE-7C (28mm, f/8, 1/30 sec, ISO3200)
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