旅コラム/旅道具

食道楽だからローカル飯屋に矢鱈と行ってるわけじゃないという話

「10maxは飯Loverである」

などとよく誤解されるのですが、実は、「食」や「グルメ」そのものに興味がある訳では無く、むしろかなり無頓着な方なのです。

「何だこのやろう!血液の9割がベトナム麺のスープとビアサイゴンで出来ているって言ってたジャマイカ!」

と突っ込まれるかも知れませんね。

確かにそれは事実です。

「事実かよ!人間じゃないのかよ!」

と突っ込まれそうですが、それくらい人一倍ローカル飯を摂取している、と言う意味です(いや分かるし)。

では、「食に興味が無いのに人一倍ローカル飯を食べている」と言うのはどう言うことか。

恐らく、「ローカル飯屋を目指せば、そこに至高の旅体験があるから」なんじゃないかと思うのです。

フーティウ Pho Bo Vien Thap Cam ローカルグルメ ヌードル フォー ホーチミン ベトナム

Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/160 sec, ISO32)
Phở Bò Viên Thập Cẩm(ホーチミン)にて

ローカル感溢るる場所を探すのは難しい

旅先での目的地を決めるのは、簡単な様で意外と悩ましいもの。

もちろん、有名な観光地を中心に巡るなら、さほど難しいことではありません。ですが旅好きの中には、観光客向けに整えられた場所にはてんで興味がなく、その国のよりナチュラルな日常やローカル感に触れてみたい、と言う変態も多いことでしょう。何を隠そう宝を隠そう、筆者もその1人です。

そうした空気感が味わえる場所を机上で探すのは意外と難しく、インターネットやガイドブックで「ローカル感たっぷり」などと紹介されているエリアは、その時点で既にローカルではなくなっており、裏切られた感じになる事も多々。

ハノイ式焼肉, マーガリン, Nướng Ngon Ngon, Dao Tan(ダオタン), Linh Lang(リンラン)

Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO500)
Nướng Ngon Ngon(ハノイ)にて

ローカル飯屋にこそ旅情あり

そこで頼りになるのが、ローカル飯屋です。

最も良いのは、リアルに地元の人達のお薦めを尋ねることですが、そうでなくても、Googleマップなどで現地の人達(外国人ではなく)の口コミの評価が良い店を探すだけでも、地元の人達が集う名店が見つかる確率が高いです。

しかも地元のグルメ達人達(回文風)は、外国人観光客向けの有名店だけでなく、知る人ぞ知る名店を推して「ドヤァ」と言いたいケースも多いため、より地元御用達のマニアックな店を発掘出来る可能性も高くなります。

特にベトナムでは、リアル含めた口コミでの評判は(日本と比べると)信憑性が高い傾向にあります。

本当に美味いローカル飯はベトナム人に聞くべし | ベトナム在住半年、益々ハマりゆくローカル飯の沼
こんにちは。間もなくベトナム在住半年が過ぎようという10max(@10max)です。 元々バックパックでアジアを回っていた筆者は、駐在開始当初よりローカルベトナム飯ばかりをバカみたいに食べており、母なる大地により近いプラスチック風呂椅子のロ...

そうしたローカル飯屋の周囲は、当然観光目的で整備された訳ではないナチュラル☆ローカルストリートである事が多い上、英語も通じない店のおじちゃんズ&おばちゃんズとのぎこちないコミュニケーションも楽しむ事が出来、至高の旅体験が味わえる事が多いです。

ローカル飯屋に行けば必ず理想のローカル体験が出来る・・・とは限りませんが、どちらにしろ必ず食事はするのだから、それなら美味そうなローカル飯屋を食事場所にセットするのも、旅のプランニングの目安として悪くないでしょう。

コムタム(豚肉乗せご飯) ホーチミン4区 ローカルグルメ Com Tam Mai

SONY ILCE-7C (28mm, f/4, 1/30 sec, ISO250)
Cơm tấm Mai(ホーチミン)にて

ローカル飯屋は文化と歴史の集大成

また、特にグルメ好きでは無いと言っても、どうせ何か食べるなら地元特有の美味しいものを食べたい訳ですが、筆者は、名店と呼ばれる中でも出来るだけ伝統的な調理法を受け継いでいる老舗に食指がウネウネ動きまくります。

その食材にはその土地の特産物が反映されるし、調理方法には歴史が滲み出ます。なので、例えばローカル麺の種類なんかにはとても興味があります。

ベトナム麺の種類と料理を鬼解説 | 麺を制する者はベトナムを制す
ベトナム麺として有名なフォーだけでなく、ブンやフーティウ、ミーなどなど、ベトナム麺の種類と、100種類もあると言われるベトナムの麺料理の一端を徹底的に解説します。またそれらの麺料理の名店もご紹介します。

また筆者が先日ホーチミンの中華街、チョロンのとある麺料理に出会った際などは、その料理がサイゴンの地にやって来るまでに辿ってきた数奇な旅に興味が尽きず、調べるのに何日も費やし、4日連続でその料理を食べに行ってしまいました。

そうした地元特有の文化や歴史に触れられるだけでも、旅の目的は8割方達成できるとすら思っています。

味もルーツも規格外!鹿肉濃厚ピリ辛スープ麺「フーティウ・サテ・ナイ(Hủ tiếu Sa tế nai)」の老舗 | Hủ tiếu Sa tế Gia truyền Tô Ký
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フーティウサテ, ホーチミンのローカルグルメ, 中華街チョロン, ベトナム風カレーうどん, Hủ tiếu Sa tế Gia truyền Tô Ký

Apple iPhone 15 Pro (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/100 sec, ISO125)
Hủ tiếu Sa tế Gia truyền Tô Ký(ホーチミン)にて

ローカル飯探訪の中に旅を見つけたい

そうした訳で、ローカル飯屋を目指せば、その町のよりナチュラル☆ローカルな姿に触れることが出来、またその町を理解することに繋がるんじゃあないか、と思うのです。

例えば、筆者はホーチミンに住み始めて2年が経とうとしていますが、日本とほぼ変わらない生活(特に食に関しては)が送れてしまう街なので、数年であれば旅情と無縁のまま暮らし切ってしまうことも可能です。一方で、逆に数年住み続けたとしても、ローカル飯屋を開拓・探訪することで至高の旅情を味わい続けることもまた可能です。

ホーチミンという街は、そのどちらのオプションも選べるという意味でも素晴らしいのですが、もっと素晴らしいのは、後者の「至高の旅情を味わ」う事に関する懐が非常に深いこと。アジアの中でも特にベトナムという国は、古き良き文化や町並みを簡単には捨てないという印象があり、飲食店についても、何世代にも渡って受け継がれている老舗が数多くあります。(町並みに関しては、新しくしたくても出来ない、という事情もありそうですが・・・)

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7月12日更新:後日頂いたお粥が超絶美味だったので追記! 麺が好き過ぎて髪の毛の代わりに麺が生えてきそうな10max(@10max)です(生えるなら細麺希望)。 本ブログではすっかりお馴染み、筆者勤務先のベトナム人社長が、またもやベトナムロ...

と言うことで、グルメ通でも料理に詳しいわけでもない雑舌持ちの筆者ですが、これからも旅気分でローカル飯屋を開拓しつつ、この街と国への理解を深めつつ、その中で名店を発掘・ご紹介し、どこかのどなたかのお役に立てれば本望です。

Thành Kýの魚フーティウ, ホーチミン1区のローカルレストラン, ヌードル

Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/120 sec, ISO32)
Thành Ký(ホーチミン)にて

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【一覧マップ付き】ホーチミン市内のベトナム人おすすめローカルグルメまとめ(随時更新)
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