こんにちは。10max(@10max)です。
少し前の週末に初めてニャチャンを訪れました。出張ついでの自腹延泊です。とは言えビーチにはさほど興味がありませんで、お目当ての中心はローカルグルメ。
ニャチャンにはいくつかのご当地グルメがありますが、麺ズノンノからのオファーを待ち続けて久しい筆者としてまず押さえておきたいのは、ニャチャン名物麺料理「Bún cá(ブンカー)」。
このブンカーのおすすめレストランを2軒ご紹介します。
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漁業の町ニャチャンの粋が詰まったご当地麺、ブンカー
「Bún cá(ブンカー)」とは。
- Bún:お馴染みの丸っこい断面のツルッと柔らかい米麺
- Cá:魚
つまり「魚麺」であります(笑)
「ご当地料理なのにそんな適当なネーミングで良いのか!」とツッコミたくなりますが、実はニャチャンはビーチリゾートとして有名なだけでなく、漁業が非常に盛んな町でもあるので、そこは鉾を収めましょう。
そんな適当なネーミングゆえか、お店によって結構味が異なるのですが、共通するお作法もいくつかあります。クリアな魚出汁のスープと細めのブンに、Chả cá(チャーカー)と呼ばれる魚の練り物、白身魚の切り身、クラゲなどが具として乗っています。
地元で水揚げされた海鮮の風味がギュッと詰まった優しい一杯は、ニャチャンに来たらぜひ味わって頂きたい一品。
ニャチャン名物麺「Bún cá(ブンカー)」おすすめレストラン2選
本記事ではニャチャンのブンカーの名店を2軒おすすめさせて頂きます。
1軒はニャチャン市街地の名店。
もう1軒はカムラン空港方面のビーチリゾートエリアの隠れ名店です。
Bún Cá Hai Cá | ニャチャン市街地の有名店
まずはニャチャン市街地にある有名店、「Bún Cá Hai Cá」(看板やGoogleマップを見るに、正確には「Quán Bánh Canh – Bún Cá Hai Cá」というのかも知れない。いやむしろ名前なんか無いのかも知れない)。
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お、店頭で美味しそうな作業をしているお姉さんが居ます。魚の練り物、チャーカーを揚げているんですね。
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ちなみにこのチャーカー、個人的にスーパーで買ってお酒のつまみにするほど好物です。
「Bún Cá Hai Cá」のメニューはこちら。
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麺は細麺のブンとうどんの様なバインカイン(Bánh canh)が選べます。更にその上に乗せる具を選ぶスタイル。英語が併記されているので雰囲気で選べます。ちなみに2番の「Thap Cam」は「全部入り」と言うような意味。筆者はその全部入りのブン「Bun Thap Cam」を選びました。
ということでやがて着丼です。
ドーン!!!
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まず、丼がデカい!!思ってたより、1.5倍くらい、デカい!!
その広大でクリアなスープの水面から立ち上がる湯気を通して、麺や練り物チャーカー、魚の白身、ちょっとよく分からない魚介の具が見渡せ、心が清らかに洗われていくようです(すみません嘘です食べたくて煩悩がウズウズしてます)。
スープを一口含むと、魚介の出汁の香りが濃厚ながらも優しい温かさが広がります。麺はにゅうめんのような喉越しの良い、これも優しい口当たり。
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練り物チャーカーはムチムチとした歯応えが気持ちよく、味がよく染みています。
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そしてビックリしたのは、クラゲ!なんと丸ごと!!
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ブンカーには大抵クラゲが入っていますが、イカ刺しみたいな切り身で入ってる事が多い中、これは珍しいかも。ちなみに食べにくいことは全く無く、コリコリした食感で大変美味しかったです。
サイドメニュー(ビールのつまみ)に、Chả mựcというイカのすり身揚げを頼みました。これもコリコリムチムチした食感が最高の逸品。
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この赤いチリや、マムトムのような調味料を付けながら頂きます。
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なお、このマムトム(発酵した海老の調味料)のような調味料、マムトムに似ているもののそれほど臭いがきつくなかったので「これは何?」と訊いてみると「マムトゥー」「マムズゥー」的な答えが返ってきました(合ってるか不明)。近そうな調味料を調べてみると、「Mắm ruốc」(発音は「マムズゥー」に近い)というものがあり、同じ海老発酵調味料でもマムトムほど臭みがなく、中南部地方で広く使われているそうなので、それかも知れません。
Bún Cá Hai Cáのアクセス
Bún Cá Hai Cáはニャチャン市街地の中心部や鉄道駅から少し南寄りにあります。市内のどこからでもアクセスしやすい立地です。
Quán Bé | カムラン国際空港近くの隠れ名店
もう一つのブンカーのお店は、空港の近く。
ニャチャンの最寄りの空港はカムラン国際空港と言って、ニャチャン市街地から車で1時間近く掛かります。このカムラン(Cam Lâm)地区は町中の喧騒から離れた静かな高級ビーチリゾートにもなっており、この辺りに宿泊した場合には、こちらのブンカー屋がお薦めです。
実は筆者は、このエリアのホテルでのカンファレンスに出席するために、出張期間中はこの辺りの安宿に投宿したのですが、その宿の近くにあって評価が高かったのがこちらの「Quán Bé」という食堂。予想外に美味しくて、出張中2回もリピりました。
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陽気で素朴なおばちゃんが調理してくれます。
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やがて着丼します。
ドーン!!
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ブンカーです。まずスープがクリアで優しいのに、上のBún Cá Hai Cáよりもピリッとスパイシーな味わいで、それが病みつきになります。
練り物チャーカーのムチムチとクラゲのコリコリが、優しい歯ざわりのブンによいアクセントを与えてくれます。
そしてお次は牛肉麺のブンボー(Bún Bò)。実はこの店で最初に食べたのはこちらで、これのあまりの美味しさに感動して、翌朝再訪してブンカーを食べたのでした。
まず着丼した瞬間、牛肉の迫力よ。
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この牛肉が柔らかく、滅法ジューシーです。そしてスープなのですが、芸が細かいことに恐らくブンカーと違います。より濃厚な味付けにピリ辛が相まって、牛肉との相性が抜群!
あと、これは自信が無いのですが、もしかして麺もブンボーの方が太い麺を使っている?通常ブンボーはブンカーより太い麺が使われることが多いので筋は通っているのですが、こんな小さな店でメニューごとにもしスープも麺も分けているとしたら、大変な手間と拘りです。
どちらにしても、この辺鄙な場所の地味な出で立ちでこの味、評価が高いのも頷けます。
Quán Béのアクセス
「Quán Bé」はカムラン国際空港から車で20分ほどの距離。近くのリゾートホテルに泊まる場合や、空港に向かう途中のランチなどにも良いかと。
ニャチャンに来たら色々なブンカーを試そう
と言うことで、同じブンカーと言っても店によって特色は様々。もし時間が許せば、複数のブンカー屋さんに入って比べてみると面白いと思います。
ニャチャンの漁業の町としての魅力が詰まった1杯を(いや何杯でも)、ぜひ味わってみて下さい。
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