こんにちは。ホーチミンでボッチ麺をすすりながらボッチ酒をあおっている10max(@10max)です。
ホーチミン生活も丸3年が経ち、そして家族帯同から単身赴任生活に移行して1年余りが過ぎました。そこで、ホーチミン市内で単身生活に向いている場所について、独断と偏見にまみれつつ雑に綴ってみたいと思います。
なお、本記事は主にホーチミンにて新たに単身生活を始める方向けです。ホーチミンには様々な歴史を持つ強者の在住者たちがいて、よく分からないところに住んでいる人々がおられますが(あの方とかあの方とか)、そういうのは一旦サイゴン川のほとりに置いておきましょう。
生き字引のような在住者の諸先輩方より「そうじゃあんめぇ唐変木!!」などとツッコミを多数頂きそうですが、何とぞ氷入りの生ぬるいビアサイゴンで流して下さい。
※家族帯同でのホーチミン居住エリアについては下記記事をご覧下さい↓

ホーチミンで単身者がよく住む場所
ホーチミンの単身生活でよく選ばれるエリア(=外国人の単身向けアパートが多いエリア)を見ていきます。
まず、ホーチミン市内の各エリアの特徴を下のマップに、大変雑にプロットしてみました。
・・・今、本当に申し訳ない気持ちで一杯です。知見の浅さをひけらかしてしまいました。もし「右の方」とかにお住まいの方がおられたら深くお詫び申し上げます。
しかし、本記事は主に新規赴任者など新たにホーチミンで単身生活を始められる方向けなので、「右の方」とか「ちょっとよく分からない」エリアは一旦ドンナイ川に流しましょう(重ね重ね申し訳ありません)。
大事なのは、多くの単身者はオレンジ色のエリアに住むという事です。相対的にビジネスの中心である1区へのアクセスの需要が高いため、この辺りのエリアが主戦場です。出勤以外でも様々な用事で1区へ出向く機会は多いでしょう。
さて、上記を区や地区名に置き換えるとこんな感じ↓
つまり、1人暮らし@ホーチミンの部屋探しの軸となるのは以下の区・エリアでしょう(特に太字)。
- 3区
- 1区
- Bình Thạnh区(ビンタイン区)
- Phú Nhuận区(フーニャン区)
- Thủ Thiêm(トゥーティエム)地区
- 4区
なお、家族帯同の場合には、学校の関係から、上にない7区フーミーフン(Phu My Hung)やタオディエン(Thao Dien)がメインになりますが、それらは市中心部へのアクセスが良くないので、単身でその辺りに住むメリットは基本的には無いです(そちら方面に職場が無い限り)。
ただ、タオディエンの欧米プチリゾート感とローカル感のバランスは魅力的なので、通勤に多少時間が掛かってもあえて選ぶ人も居ます(本記事では触れません)。

ホーチミンの単身者向けの各居住エリアと特徴
では単身者向け住居エリアのそれぞれの特徴を、独断と偏見を主原料としつつ雑に書き並べていきます。以下再掲。
- 3区
- 1区
- Bình Thạnh区(ビンタイン区)
- Phú Nhuận区(フーニャン区)
- Thủ Thiêm(トゥーティエム)地区
- 4区
3区
突然ですが、3区は割とおすすめです。筆者自身が住んでいるのも3区です。
1区へのアクセスが良いのに加え、ローカル感はありつつも、あまりゴチャゴチャし過ぎない適度なローカル感と落ち着いた雰囲気が魅力です。
実はかつて存在した「サイゴン」という街は、現在のホーチミン1区と3区です。その後周辺エリアへ拡張され、現在のホーチミン市になりました。
旧サイゴン(1区と3区)には古くから住んでいる層が多く、後から周辺エリア(今の4区、ビンタイン区など)に街が広がっていった経緯から、周辺エリアはかつてスラム街でした(今ではそれらのエリアも治安はさほど悪くないのでご安心を)。
そうした成り立ちから、同じローカルエリアでも、3区や1区は煩雑過ぎず、古き良きサイゴンの風情が残っており、その中でも1区は観光の中心でもあるため商業化が目覚ましい一方で、3区はそのあおりを受けず落ち着きを保っています。

そうした歴史を背景としてか、3区はローカルベトナム飯屋もレベルが高いものが多く、また中華街チョロンが近いのもローカル飯好きには嬉しいです。


単身用アパートを探す中で色々見て回りましたが、3区の雰囲気にはすぐにビビッと来て、たまたま条件の良い物件があったこともあり、即決しました。
今日の新規市場開拓③🇻🇳は3区のもう少し南西エリア。
本命来たかも。周りの通り、少しハノイを思わせる静かなローカル感が最高。しかもかなり奇遇なタイミングでレアな部屋の出物があり家賃も予算内まで値引きしてくれた🔥
近くで食べたブンチャーカーも良かった🍜透明のは何だろう?クラゲ? pic.twitter.com/JJWFKBJxzJ— 10max🇻🇳 | 旅とベトナム (@10max) January 24, 2024
1区
1区はホーチミンの中心オブ中心。それだけに駐在員の需要も大きく、単身者向けアパートが多いです。ただし、1区のさらに中心オブ中心は家賃が大変高いのと、統一会堂などがある観光エリアというのもあり、主戦場は3区と隣り合わせた北寄りのエリアになります。
1区は商業の中心であるため、3区と同様の落ち着いたローカル感がありつつ、さらに中心に近づくほど整然としています。アパートも3区よりやや高級な物件が多いかも。
また、ファンビッチャンやレタントンなどの日本人街にも比較的アクセスしやすいです。例えば3区に住んでいると、週末に日本食を食べるためだけに日本人街へ出掛けようとはあまり思いませんが、1区なら比較的出やすいです。
なお、北寄りだけでなく、日本人街のすぐ近くや南寄りにも物件はあります。日本人街のそばに住むと堕落しそうですが(←お前がな)、日本に近い(食)生活希望の場合は選択肢になるでしょう。ただその場合、次のビンタイン区も検討した方がよいです。
Bình Thạnh区(ビンタイン区)
ビンタイン区の一番の特徴は、日本人街であるファンビッチャンエリアを擁する事です。ファンビッチャンは「第2の日本人街」と呼ばれます。1区へのアクセスも良好で利便性ではピカイチ。
初代日本人街であるレタントンエリアは外国人旅行者が増えて大変騒々しいため、最近は在住日本人は落ち着いたファンビッチャンを好む向きが多いようです。
一方、このエリアはかつてスラム街だったこともあり、よりディープなローカル色が強いです。落ち着いて歩ける住環境を求めようとする場合、部屋だけでなく周辺環境含め慎重に見極める必要があります。
新規市場開拓②🇻🇳はファンビッチャンの奥。
メモ→昨日の3区に比べると道のローカル色が濃い。歩道が無く交通量が多く歩くのは疲れる。その代わりローカル飲食店が多く近場だけで色々楽しめそう。3区はモダンな店と半々くらい。
悩む。でも今日の物件はすぐ前の通りが歩きにくいので日々疲れそうだな😵 pic.twitter.com/DOKgpkbufr— 10max🇻🇳 | 旅とベトナム (@10max) January 23, 2024
Phú Nhuận区(フーニャン区)
さて、最近個人的に大注目しているのがフーニャン区です。仮に今3区から引っ越すとしたら、最右翼に挙がるんじゃないかな。
フーニャン区はここ数年グルメの町として盛り上がっており、Phan Xích Long通りを中心におしゃれなカフェやベトナム料理店、日本食店やチェーン店も増え、ベトナム人の若者達からも人気の活気あるエリアです。
何度かこの付近に食事や飲みに出かけたことがありますが、実際居心地の良いお店が多く、新しさとローカルさが適度にバランスした雰囲気に惹かれます。
1区からの距離はやや離れますが、それでも車で15〜20分程度。全然ありです。またタンソンニャット国際空港へのアクセスが比較的良いため、空港をよく利用する場合は特に便利です。
その他
その他、真っ先におすすめ候補に挙げるかどうかは迷うけど、ホーチミン単身暮らしの選択肢となり得るエリアを2つご紹介します。
Thủ Thiêm地区
Thủ Thiêm(トゥーティエム)は1区からサイゴン川を挟んで対岸にある新興エリアです。数年前まではジャングルと湿地しか無かったのですが、ここ最近急速にショッピングモールやレジデンスがニョキニョキと出来始め、新都市として注目されています。
そのような背景から、ローカル色はほぼ無く交通量も少ないため、 静かな環境を望む人が住むケースが多いです。また、土地が広いため、テニスコートやピックルボールコートなどのファシリティが充実しているレジデンスも選びやすいという話も聞きます。
一方でデメリットは、ローカルな店は少なく、モダントレードのレストランやスーパーがポツポツある感じなので、生活に便利とは言えない点。食事や買い物は基本的に車やバイクで出かけるスタイル(あるいはデリバリー)になります。ただ、レジデンスの近くにスーパーがあれば自炊する場合には問題にならないでしょう。
また、立地的にも他のエリアと比べて大きなアドバンテージは無いため、ひたすら静かな環境推しです。強いて言えば、1区やランドマーク81などの夜景をサイゴン川越しに見られますね。長期で見れば将来的には発展が楽しみなエリアです。
4区
4区は元々スラム街として有名でしたが、近年、橋で運河を渡ればすぐに1区の中心部という立地の良さから、1区寄りの運河沿いの開発が急速に進んでいます。
また、町の成り立ちから家賃相場が比較的お手頃なのも魅力。
そして個人的に素晴らしいと思うのは、元来ディープなローカルエリアとして名を馳せた4区だけに、すぐお膝元に魅力的なローカル飯屋がズラズラ並んでいる事。

加えて、運河を渡った1区の南エリアも同じくローカル飯の名店が非常に充実しています。

ということで、利便性の高い立地で、ローカル風情(ややディープな)も楽しめると言う二面性が魅力のエリアです。
以上の内容を、下のマップで雑にプロットしました。割と真面目に書いてみたつもりですが、イメージ湧きますかね。
①3区 ②1区 ③ビンタイン区 ④フーニャン区 ⑤トゥーティエム ⑥4区
ところで、ベトナムの外国人向けの住居には、大きく分けると「サービスアパート」と「コンドミニアム」という二つのタイプがあります。それぞれの特徴や向いている人など、詳しくは以下の記事をご覧ください。個人的には一人暮らしならサビアパをお薦めするかな・・・

以上、浅い知見に基づく独断と偏見にまみれた内容ですが、もし何らかの参考になれば幸いです。
よいベトナム生活を^^
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