こんにちは。ホーチミンのメンチニキならぬ麺チニキの10max(@10max)です(最近来たらしいので言ってみたかっただけ)。
まさかのまさか、ホーチミンのど真ん中に、あの蘭州・敦煌の本場牛肉面(麺)の味が楽しめる、とんでもない名店が爆誕しましたよ!
正直ホーチミンに丸3年も住んでると、少しずつ新しい店の発掘頻度そして感動頻度が落ちてくるのですが、こちら、久々の大ヒットかも。
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※ホーチミンのローカル飯屋↓

※ホーチミンのベトナム中華料理屋↓

HCMC1区の本格蘭州牛肉面屋 | Lanzhou Ramen
店名に「拉面(ラーメン)」、そしてメニューには「牛肉面」。
ホーチミンの中心オブ中心のグエンフエ通り近くで突如この「面」の文字を目にした時は、少々驚きましたね。
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「面」は「麺」の簡体字なのですが、ホーチミンでこの「面」という文字を掲げた麺屋を見ることは、実は割とレアなのです。
というのも、ホーチミンの中華麺屋の多くは、中国本土で簡体字が普及する前に、広東や福建、潮州あたりから移住してきた華人達によって営まれているため、通常繁体字である「麺」を使うのです。
という事は、「面」の字を掲げるこの麺屋は、典型的なベトナム中華とは異なる、新種の中華麺店である可能性が高い。
そしてこの店名の「兰州 / Lanzhou」と言うのはどこの地域を指すんだっけ?
初めて店内に足を踏み入れた時は、そんな思いでワクがムネムネでした。
メニュー
メニューはやはり麺類中心。汁ありの牛肉面に、汁無しの牛肉面。それ以外に、红烧牛肉面(Mỳ Bò Kho)だとか、炒面、あるいは新疆拌面なるものもあります。これは興味深い!
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ともあれ、まずは初対面。シグネチャーである汁ありの「牛肉面」一択です。
麺の太さを5段階から選べるとのこと。ここは好みで一番幅広の麺を選びます。
19年前の記憶蘇る感動の実食
やがて緊張の着丼の瞬間・・・!
どーん!!!
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見た感じ、いかにも優しそうないで立ちです。
そのスープを口に含んだ瞬間、ファ〜っと広がる薬膳と牛出汁が凝縮された、見た目通り優しい旨味・・・でもその優しさはベトナム風の心底優しいスープとは違い、どこかしっかりと芯のある風味・・・
そしてやや遅れてくる麻辣的痺れを伴う刺激・・・
これは・・・!!
瞬時にフラッシュバックする記憶がありました。これはもしや、今から19年前、敦煌で食べた「あの牛肉面」の味じゃないか?
そこで改めて「兰州 / Lanzhou」という地名を調べてみると、「蘭州」の簡体字である事が分かりました。敦煌は確かに蘭州の町です。
ふと顔を上げてみると、店内の壁には確かに敦煌の名勝「莫高窟」が描かれているではありませんか。
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そうそう、あの敦煌の店にも「牛肉面」と書いてありました。そして今改めて見ると「兰州」の文字も書いてあるじゃあありませんか!↓
今となってはご当地の牛肉面と味比べをするのは難しいですが、19年も前の記憶を一瞬で引き戻してくれた牛肉面なのだから、本場の味をかなり忠実に再現しているに違いありません!
※上の蘭州牛肉面の記事↓

牛肉麺、あるいは牛肉面は中華圏で広く食される麺料理であり、各地にご当地牛肉麺(面)があります。
その中でも蘭州牛肉麺、あるいは蘭州拉麺というのはその代表選手的な位置づけで、中国で「拉麺」と言えば蘭州牛肉麺を指すともいわれる、らしいです。
さて改めてホーチミンの蘭州牛肉面。こちらは麺の太さが真ん中のもの。メインストリームはこの麺みたいです。
蘭州牛肉面の特徴は、上の第一印象で触れた、澄んだ薬膳味と旨味、それから独特の麻辣感のある辣油が効いたスープ。ベース自体は滋味あるお優しい感じなのに、じわじわくるピリリ感とパクチーの爽やかな香りが、やみつきになります。
大根の薄切りが乗っているのも蘭州牛肉面の特徴なんだとか。
そしてスープと同じくらい大事なのが、もっちりした腰のある手打ち麺!
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これがかなりモッチモチで、やみつきの理由その2なんです。この手のコシのある麺はベトナム料理には無いもので、日本人の口には大変よく合います。
ちなみにもっちり感は上の中太麺の方が顕著に感じられるかも。
そのモチモチ麺が生み出されようとしている絶景も置いておきます↓
お次に、シグネチャーの牛肉面と同じくらい激推しなのが、こちら↓の「红烧牛肉面(Stewed Beef Noodles Mỳ Bò Kho)」という、牛肉の煮込みバージョン。
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名前の通りベトナムのボーコーに似た感じで、ホロッホロに煮込まれた柔らかい牛肉に旨味がギューッと染み込んで、たまらない味わい深さです。一番好きかも。
そしてちょっと変わり種が、こちら↓の「新疆拌面」という炒めうどん的な品。
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こちらはトマトベースでちょっと酸味のある感じで・・・ちょっとよく分からない感じでした^^;
でも確かにこんな麺、19年前に敦煌や新疆ウイグル自治区らへんで食べました↓
ただこの時は麺が長すぎて細君が辟易していたことしか旅行記に書いておらず、味の感想は特に記録していないのが悔やまれます(笑)
※上の新疆麺が登場する旅行記

ということで(どういうことだ)、つい旅の記憶が思い出されて寄り道してしまいましたが、それほどまでに敦煌や新疆ウイグルの味を鮮やかに思い出させてくれる、素晴らしい名店です。
まさかホーチミンの超一等地にこんなマニアックな店が爆誕するとは・・・
特に敦煌などに行ったことのない(かつ旅が趣味でもない)同僚を連れていきましたが、えらく美味いと感動していたので、どなたでも楽しんで頂けると思います。お近くに立ち寄られた際はぜひお試し下さい。
Lanzhou Noodleのアクセス
ロケーションも超便利。観光とビジネスのど真ん中、グエンフエ通りのすぐ脇です。
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