ベトナム生活編

ベトナム生活も4年目に突入しまして – 3年住んでも全然飽きない。

こんにちは。10max(@10max)です。

ベトナム駐在生活も3年が過ぎ、4年目に突入しました。

そんなベトナム生活突入の区切りの一日を、今回は一時帰国中の日本で迎えました。

梅雨入りしたばかりの東京でビアサイゴンを飲みながら、「3年は長かったのかあっという間だったのか」という辺りをグダグダと綴ってみたいと思います。


3年という期間は、在住期間としては長くはありませんが、一方で駐在員の赴任期間としては「3年」という年限に一つの区切りのイメージがあり、4年目となると「少々長い部類に前足を突っ込んだな」という感覚があります。ビアサイゴンの飲み過ぎにより四足歩行中ですみません。

実際日本企業の場合、3年くらいで帰る駐在員は、多数派ではないにしても割と多く、3年以上の海外赴任には承認を得る必要がある労働組合も多いと聞きます。海外希望人材の多寡に依るところも大きいんですけどね。

なので、「もう3年も経ったのだな・・・」という感は確かにあるのです。しかし一方で「意外とあっという間だったな」という気もするという、ありがち過ぎて二度寝してしまいそうな感想を、ご多分に漏れず抱いています。


ですが、素直な気持ちで言えば「あっという間」の方が大勢を占めています。

正直なところ赴任前には、3年も住めばベトナムのことも大概分かって(いるつもりになって)、新しい発見も減り、飽きてしまうのでは、などと想像していました。なお、海外生活はこのベトナム赴任が初めてです。

ところが全くもってそんなことはありませんでした。

住めば住むほど、知らないことが有明海のムツゴロウの如くヒョコヒョコと出てきて、未だに毎日が旅のようです。

さらに、駐在員だけでなく、ベトナムにより強くコミットしている様々な分野の在住者の方々と知り合う機会を得て、彼ら彼女らと会話をするたびに、未だに発見が絶えません。なんてことを下の記事でも書きました。

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思えばそれは当然のことで、「ベトナム」という巨大な有機生物を、一つのアングルから十把一絡げに捉えるのは土台無理な話です。様々な形でこの国やこの国の人々に関わっている日本人達が、それぞれ違う角度から物事を見ることで、初めてこの国の立体的な像を、出来の悪い3Dプリンターのように形成していくことが出来るのでしょう。

僕達日本人在住者は言わば、この国に興味を持って観察し続ける、「ベトナムあるある探検隊」なのです。

しかし、このベトナムという謎深き巨大ダンジョンに対して、たかだか2万人にも満たない異邦の探検隊員たちが明らかにできる姿なんて高が知れており、未だに発見の宝庫です。

そりゃあ飽きないわけだ。


そう言えば駐在1年が経った頃にこんなことを書いていました。

そうしたカルチャーギャップというのは、例えば多くの国では住んでしまうと慣れてしまいそうなものですが、ベトナムの場合は違います。1年住んでいても未だにドキがムネムネ、ロマンチックが止まらないネタ・オブ・ザ・ワールド、いやむしろ、カントリー・オブ・ザ・ネタ

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この感覚は、それから2年経った今でも、程度の違いこそあれ基本的に変わりません。つい先日もこんな斬新な事件がありました↓

さらに最近は減量のために、移動の際になるべく徒歩を活用するようにしています。

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そうすることで、それまで見えなかった景色や知らなかった店、人々の暮らしの様子が見えたりします。上の路上カラオケも、ブラブラと散策中の巻き込まれ事故でした。いま、銀ブラならぬベトブラに夢中です。


ということで、ベトナムに飽きたという感覚はあまりなく、3年が本当にあっという間に感じます。

そういえばつい先日、8年のベトナム生活を経て本帰国されたTwitter(X)友達も、「色々あったけどあっという間だった」と振り返っておられました。

彼女や筆者のように、ベトナみを愛しつつ楽しみながら過ごしている層にとってはそういうものなのでしょうし、一方で、ベトナムが合わない人にとっては長いと感じるのかも知れません。実際、そもそもアジアや海外が好きで赴任している訳では無い駐在員の中には、可能な限り日本と同じ生活をしようと苦心している方々もいます。

ベトナム生活を長い旅のように楽しめるかどうかは本人次第、という話もありつつ、一方で「相性」という抗い難い要素もある、ということでしょう。

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そう言えば食べ物についても、赴任してきた当初、好んで低い風呂椅子のローカル飯ばかり食べている筆者を見た某先輩駐在員が

「まあ最初は珍しいけど半年もすれば飽きるんだよね」

などと言っていましたが、蓋を開けてみれば筆者は未だにベト飯探求の道の途中です。つい先日も勤務先のベトナム人副社長に新たな名店を教えてもらい、翌日には突撃しました。

流石に渡越当初に比べれば新種に遭遇する頻度は減りましたが、「飽きる」などとは程遠い状態です。

これも結局本人次第、ということなのでしょうね。


梅雨のそぼ降る東京で家族に癒される1週間を過ごし、週明けにはホーチミンの街に戻ります。

父の日には長男が似顔絵を描いてくれました。ベトナムに飽きる飽きないとは別の話として、家族と離れて暮らすのは淋しいものです。

父の日に長男が描いてくれた似顔絵

しかし幸いなことにホーチミンには、日本人ベトナム人問わず、公私共に、筆者を支えてくれる方々がいます。

日本の住みやすさ、生きづらさ。

ベトナムの生きやすさ、住みにくさ。

それらの凹凸を心と体のサスペンションでしなやかに受け止めつつ、楽しみながら、4年目のベトナム生活を過ごしていきたいと思います。

※そう言ってるそばから、帰国直前にベトナムの物理的凹凸をサスペンションで受け止めきれずに怪我してましたね・・・おかげさまでもう治りましたが・・・

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