こんにちは。最近のサイゴンの暑さに、牛よりも自分が煮込まれそうな10max(@10max)です。
ベトナム風牛煮込みあるいはビーフシチューの異名を持つ、「ボーコー(Bò Kho)」なる大変美味な料理があるのですが、そこにインド風味をもまとった実に興味深い逸品を出す店がホーチミン3区にあるというので、ガンガーとサイゴン川の流れに身を任せるようにその店を訪れてみたのでした。
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※ホーチミンのローカル飯屋↓

インド風味香るボーコーの名店 | Bò Kho Dì Út Ấn Độ
ボーコー(Bò Kho)は、言うなれば牛肉の煮込み料理です。牛すじ肉をシチューの様にホロホロになるまで煮込んだものを、麺やバゲットに絡めて頂くもので、フランス料理の影響を受けたものであると聞きます(その最たるものはフォー)。筆者は時折この料理に対する禁断症状を覚え、ホロホロ牛肉を定期摂取しています。
ある時、ホーチミン在住のツイ友さんが、インド風味のややスパイスを感じさせるボーコーを出す店があるとつぶやいておられ、俄然興味を惹かれました。
超ディープなBo Kho🇻🇳我がローカルベト飯師匠の1人 @kazumiito_hcmc さんに教えてもらった、ほのかにインド🇮🇳風味香る濃厚ベトナムビーフシチュー麺。これは久々にインパクト大🔥他の麺も試しにリピ確。 pic.twitter.com/2KVwK3ZOoG
— 10max🇻🇳 | 旅とベトナム (@10max) July 10, 2025
インド人・ベトナム人夫妻の開業から3代続く老舗
調べてみると、このお店は1993年開業で、創業者がインド人男性とベトナム人女性のご夫妻だったのだとか。それでインド風味が加えられたのですね。
今では孫の代になり、当時のレシピが受け継がれているそうです。
店名「Bò Kho Dì Út Ấn Độ」の、 「Dì Út」は「Utおばさん」、たぶん創業者の女性の名前。そして「Ấn Độ」はベトナム語で「インド」。ということで、「Utおばさんのインド風ボーコー」という感じでしょうか。
これは面白い!もう居てもたってもいらません。
アクセスと外観
Bò Kho Dì Út Ấn Độはホーチミン3区のほぼ中央、1区の中心部から車で10分ほどに位置します。程よいローカル感あふれる路地が集まる素晴らしいエリアです。
Vo Van Tanという大通りから、いかにも美味い店が並んでいそうなヘム(路地)を入って行きます。入口路地の入口に、このお店の黄色い看板が出ています。
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こちらです↓ベトナムとインドの国旗が並んだ看板が目印。
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このおじさんは店主の親戚あるいは兄弟的な感じを醸し出していました。ベトナムでは鉄板の、どこまでが店の関係者なのか分からない謎の家族経営的なものでしょう。
メニュー
メニューはシンプルに、ビーフシチューを軸に主に麺の種類でバリエーションが構成されています。基本は左側の1~5のどれかですね。
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麺の種類が分からなければ、英語も書いてあるのでフィーリングでいっちゃいましょう。もしベトナム麺の種類について詳しく知りたい方は下記記事をご参照下さい。

さて、サイゴンの路地の風景を楽しみつつ、着丼を待ちましょう。この時間が一番楽しいです。
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実食!スパイス香る斜め上のボーコー
やがて着丼の瞬間が訪れます。
ドーン!!!
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見た目強いですね。
まずはスープ。ものすごくあからさまに「スパイスバチバチだぜ!ナマステ!」という感じではありません。全体感としては、基本に忠実なボーコーの味。だがしかし、確実に隠し味としてのスパイスの存在を感じる・・・!
これは好印象ですね。あくまでもベトナム料理が軸にあると言うのが実に奥深く、だからこそ3代30年以上に渡って地元に愛されて来たのでしょう。しかし、口の中に確実にインドの陰影を感じるのだから面白い。
そしてそんな隠れスパイシーなスープが、ホロホロの牛すじ肉に沁み込んで、絶の品・・・。
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インドのヒンドゥ教徒は牛肉を食べないので、これはベトナムならではの奇跡の邂逅です。
麺はHu Tieu Dai、南部風の細い米麺をチョイスしました。これは一般的なHu Tieu Daiと変わりません。必ずや他の麺を試しにリピートしたいと思います。
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テーブルには塩やライムなどが置いてあるので小皿にとってアクセント様に使いましょう。また、ハーブの葉っぱをちぎって汁に浸すとこれまたフワッと爽やかな香りが広がって美味しいです。
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唐辛子ライム塩に牛すじ肉を付けて少しだけアクセント。
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いやーーー、美味しかった。色々な麺を試しに、何度も通いたい名店です。
と言う事で、インドとベトナムの融合というマニアックなホロホロ牛肉、ぜひお試しを。
関連:ホーチミン市内の他のボーコーレストラン


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