まずは23年ぶりの再訪となるルアンパバーンを目指す。
ホーチミンからルアンパバーンへのアクセスは、意外と面倒だ。
それはまるで「小田急線の世田谷代田と京王線の代田橋は近いはずなのに電車で行くとべらぼうに面倒くさい」現象に似ている(分かりにくくて申し訳ない)。
結論としては、今回は空路で
- ホーチミン→パークセー→ルアンパバーン
のルートを選択した。後述の通りこのルートは若干トリッキーである。
そんなことよりも頭の中は、まだ見ぬ北部山岳秘境ノーンキャウの絶景・・・よりも前に、ルアンパバーンのメコン川のほとりで呷るビアラオの事で一杯である。
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(本記事は2025年4月29日の記録です)
ホーチミンからルアンパバーンへの行き方
ホーチミンとルアンパバーン。
近いようで実は割と遠く、直線距離で約1,100km離れている。
バンコクからルアンパバーンまでなら700km、さらにハノイからなら400kmとホーチミンからの半分未満であり、ハノイは「ベトナムで最もルアンパバーンに近い主要都市」ということになる。
実はハノイとルアンパバーンがこんなに近いと言うのは少々意外だった。ラオスの入り口ビエンチャンへはバンコクからアクセスするイメージが強く、ルアンパバーンはそこから少し北上した辺り・・・という感じで割と南方のイメージがあったのだ。一方で、ハノイと言えば冬季の冷え込みが厳しく、津軽海峡冬景色が脳内再生される程の北国である(ホーチミン在住者目線)。
ところが実際は、そもそもバンコクがホーチミンよりもかなり北に位置していることもあり、ルアンパバーンの緯度は実はハノイとほとんど同じなのだ。
ああ、そう言えばホーチミンとハノイの直線距離もちょうど1,100kmほどだ。つまりホーチミンからハノイに直線を伸ばして、ちょっと左にずらせばルアンパバーン、と考えれば、ハノイから近い事実にも容易に合点がいく。
さて、そんなホーチミンとルアンパバーン間の移動について、一体誰の役に立つのか分からないが、個人的に面白かったので記しておきたい。
ホーチミンとルアンパバーン間には直行便が存在せず、主に下のマップのような4ルートが存在する(以下、2025〜2026年現在のフライトスケジュールに基づく)。
- ハノイ経由
- ビエンチャン経由
- バンコク経由
- パークセー経由
- (地味にシェムリアップ経由もあり得る)
上の談でいけばベトナム国内でハノイに移動してルアンパバーンに行く案がすぐに思いつくが、実は乗り継ぎの関係でハノイに1泊しなければならない。
ビエンチャン経由でも同様にビエンチャンに1泊しなければならない(なお、この場合はビエンチャンからルアンパバーンへは高速鉄道を使うのが吉)。
ホーチミンを発って当日中にルアンパバーンに到着することが出来るのは、3番目のバンコク経由(Airasia)と4番目のパークセー経由(ラオス国営航空)になる。
今回はルアンパバーンが最終目的地ではなく、さらにその奥のノーンキャウまで行かなければならないので、当日中にルアンパバーン入りしたかった。ということで、この2つのルートを比較して料金の安いパークセー経由のルートを選択した。
このルートがトリッキーなのは、以下の2つのフライトの途中の部分を組み合わせて利用しているという点だ。
- QV516便:ホーチミン→パークセー→ビエンチャン
- QV514便:シェムリアップ→パークセー→ルアンパバーン
そもそもこれらのフライト、1つの便名なのに中間でパークセーに一度立ち寄るというマニアックなルートになっているのは、どうも南北に長いラオスの南部中心都市であるパークセーが陸の孤島のようになっているので、ラオス国営航空はあえてパークセーに立ち寄るルートにしているようだ。
もう一点トリッキーな点がある。この2つのフライトはいずれも秋〜春にかけてしか運行していない(本記事執筆時点)ため、夏季には注意が必要だ。
ここまで書いてみて、本当に誰の役にも立たなそうな情報だな、とつくづく思うのだが、そんな小事はメコン川へ流してしまおう。
いざ懐かしの(?)ルアンパバーンへ
前置きが長くなったが、ホーチミンの自宅からルアンパバーンへと向かうことにする。
ベトナムの数少ない連休である4月末ということで、タンソンニャット国際空港は当然のごとく相当な混雑である。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/100 sec, ISO125)
しかし、需要が無い レア度が高いラオス国営航空のカウンターはガラガラなのであった。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/210 sec, ISO64)
搭乗ゲートも、ボーディング中と思えないほど閑散としている。これがラオスの良いところである。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/350 sec, ISO80)
ラオス国営航空と言えばこのプロペラ機、ATR72である。
Apple iPhone 15 Pro (2.2200000286119mm, f/2.2, 1/3900 sec, ISO32)
ちょうど主翼とプロペラが見える席だったので、動画を撮影してみた。離陸のプロペラの音が通常のジャンボ機のジェットエンジンとはちょっと風合いが異なり、どこか しょぼい ノスタルジックなのが面白い。
機内でラオス入国カードが配られる。デジタル出入国フォームが導入されたのは2025年8月なので、この時(2025年4月)はまだ紙だった。ただ、2026年にラオスを訪れた際も結局紙を書かされたような・・・
Apple iPhone 15 Pro (2.2200000286119mm, f/2.2, 1/100 sec, ISO100)
入国カードの裏面には中国人向けの広告が掲載されていた。
Apple iPhone 15 Pro (2.2200000286119mm, f/2.2, 1/100 sec, ISO160)
ラオスに最も多くのお金を落としているのが中国なのだから当たり前といえば当たり前なのだが、中国化していくラオスを見るのは何となく切ないものがある。
さらにこの後、ルアンパバーンの町の中国人観光客の多さを目の当たりにして、今回の目的地であるノーンキャウが「ルアンパバーンの次のバックパッカー聖地」と言われる所以も何となく察することになる。
間もなくパークセーに着陸する。メコン川だ。
Apple iPhone 15 Pro (2.2200000286119mm, f/2.2, 1/2700 sec, ISO50)
メコン川にしては茶色くないのが気になる。下の写真はこの後ルアンパバーン着陸前に撮影したものだが、こちらは完全にミルクティー色に濁っている。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/1800 sec, ISO80)
そもそも乾季は土砂が沈殿する事に加え、パークセーは川幅や水量などがかなり増えているため上流から流れてきた土砂の濃度が下がり、水が青く見えやすい傾向にあるようだ。しかし同じ日にこれだけ違うのは、もしかするとルアンパバーン付近で直前に雨が降った関係かも知れない。
ホーチミンを離陸してから1時間半ほどでパークセー国際空港に到着。学校の体育館のような控えめな建物である。プロペラ機がよく似合う。
Apple iPhone 15 Pro (2.2200000286119mm, f/2.2, 1/3900 sec, ISO40)
米軍機が停まっていた。何事かと思いギョッとしたが、調べてみるとこの辺りはベトナム戦争の影響を強く受けたため、地雷や遺骨の発掘などを米軍が支援しているらしい。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/12000 sec, ISO64)
このまま乗り継ぎなのだが、一応ベトナムからラオスに入国したので、ここで地味にイミグレが行われる。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO200)
30分と経たないうちに次のルアンパバーン行きのフライトに乗り換える。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/12000 sec, ISO64)
右のプロペラ機から左のプロペラ機への乗り換えである。こんなに近くに停泊していたら間違えそうだからやめて欲しい。
ルアンパバーンが近づいてきた。ラオス高速鉄道の線路とトンネルが見える。
Apple iPhone 15 Pro (2.2200000286119mm, f/2.2, 1/500 sec, ISO40)
このような誰もいない(失礼)ラオス北部の山々を貫く大工事など、日本であれば真っ先に利権だの税金の無駄遣いだのと突っ込まれそうであるが、それでもやってのけた上に、中国からの観光客がそこそこ押し寄せるのだから、チャイナパワーを思わずに居られない。
パークセーからルアンパバーンまでは2時間ほどのフライト。こちらの区間の方が先ほどより長い。国内線だからカンボジア領空を避けているせいもあるかも知れない。
ルアンパバーン国際空港はパークセーよりは多少立派な体育館といった風情である。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/1150 sec, ISO80)
到着ロビーでSIMカードを購入する。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/100 sec, ISO160)
ルアンパバーン国際空港の建築様式に、ラオスに来たことを実感する。
Apple iPhone 15 Pro (2.2200000286119mm, f/2.2, 1/430 sec, ISO40)
空港から市の中心部まではラオス版ライドシェアアプリのLOCAが普通に使える(高速鉄道だと駅がド田舎過ぎて捕まらなかったりする)。
ナイトマーケットの前の目抜通りで下ろしてもらう。何となく懐かしいような気もするが、何しろ23年ぶりなので気のせいかも知れない。
少し町をぶらついた後、いよいよメコン川沿いに出て至高の時間を迎えることになる。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/540 sec, ISO80)
つづく
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