こんにちは。単身生活に移行しホーチミン3区に引っ越して1週間になる10max(@10max)です。
家族暮らしから一人暮らしになった心境や、新居のある3区というエリアの所感などは追々綴ってみようと思いますが、とにもかくにも美味いローカル飯屋が無ければ何も始まりません。
ということで、3区の新居近くで遭遇した、Bánh Canh Cua(ベトナム式蟹うどん)と雲呑皮麺が鬼美味い名店「Út Trang」をご紹介したいと思います。
いきなりここまでハイレベルな店に出会えるなんて、筆者にとっては、寂しい単身生活の始まりの中で見い出せた1つの希望の星と言えます(言い過ぎ?いや本当に!)。
※ホーチミン市内のローカルグルメのまとめはこちらを御覧下さい。
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HCMC3区の爆旨蟹うどん&雲呑皮麺の名店「Út Trang」
この店に出会ったのはほんの偶然からでした。
筆者が3区の新居に転居する1週間前、細君とGrabで前のアパートから新居へ第一弾の荷物運び込みを行ったのですが、その道すがらでたまたまこの店を見かけて「あのBánh Canh Cuaの店、混み合ってて美味しそうだね」みたいな話をしていたのをGrabドライバーさんが聞きつけたらしく(筆者の発した「Bánh Canh Cua」が聞き取られたぽい)、
「あの店、美味い!美味い!」
みたいな事を言うんですよ(たぶん・・・いや間違いない)w
ベトナムにおける口コミ情報と「混んでる店は美味い」説は、日本の「行列の出来る店」の3倍ほど信頼できます。
「じゃあ後で昼ご飯にここに来よう!」という話になり、実際に来てみたら大当たり!
新居近くで激ヤバ麺屋を発見してしまった。Grab運ちゃん一推しの蟹うどんBanh canh cua &雲呑麺屋🍜
後者は雲呑麺と言うより雲呑の皮をきしめん状にした物で、クリアな海老出汁の効いたスープが激的に美味く、細君が頼んだ蟹うどんも1区の路地奥の名店より好みかも・・・🔥
本格引越し後また来ます!! pic.twitter.com/E9nG76sRpy— 10max🇻🇳 | 旅と車とベトナム (@10max) March 10, 2024
看板メニューのBánh Canh Cua(蟹うどん)もスペシャルな逸品でしたし、個人的にはB面メニューの雲呑皮麺のクオリティに激しく感動しました。ちなみに「雲呑麺」ではなくて「雲呑皮麺」と書いている理由は後ほど。
どうでも良いですが、この店の名前「Út Trang」の発音、「ウッチャンナンチャン」の「ウッチャン」でほぼ正解です。
「Út Trang」のアクセス
ホーチミン3区は、観光やビジネスの中心であり、かつ安宿街のあるブイビエン通りのあるホーチミン1区の左上に接する区です。ブイビエン通りから車で10分ほどとアクセスの良い場所にあります。
外観と店内
外観はドローカルなベトナム飯屋そのものです。
・・・すみません、これ以上なんも言えねえ(平泳ぎで金メダルを取りながら)。
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店頭に厨房があるベトナムの鉄板スタイルですが、何だか賑やかな気分になるデザインです。赤い花が飾ってあるのは3月8日の女性の日の名残りかな。
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美麗なおねいさまが調理をしておられます。この髪型、ベトナム人女性では珍しくない?
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しかしこれだけ多くの鍋と対峙している様子に、味へのこだわりを感じずにはおれません(よく分かんないけど、雰囲気)。
店内は、歩道にまで堂々と客席を並べる、これもベトナム鉄板スタイル。・・・というかもはや「店内」じゃねえし。それにしても、歩道の活躍が存在しなかったらベトナムの飲食店の8割くらいは成り立たないんじゃないだろうか。
そして店員さんが多すぎて誰が店員なのか分からないのもお約束。大声で店員を呼んだら思いがけずすぐ隣で返事されたりすると、日本語で「ブルータスよ、お前もか」と言う事にしています。
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メニュー
メニューは大きく3種類。
- Bánh Canh Cua(蟹うどん)
- Súp Cua(蟹スープ)
- Hoành Thánh Lá(雲呑皮麺)
このうち、食べたのは蟹うどんと雲呑皮麺です。
で、それぞれの中で、具のバリエーションを選ぶことが出来ます。
こちら↓はBánh Canh Cua(蟹うどん)。「Normal」と、豚足が入った「Pork Leg」と、全部入りの「Special」の3種類があります。ちなみにベトナム語で「Special=特別」を意味する「Đặc biệt」の語源はやっぱり「特別」。「Đặc biệt」って10回言うと「トックベットゥ」になるとかならないとか。
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それぞれの「bowl 碗」は店内、「box 盒」は持ち帰り用です。ベトナムでは持ち帰りの場合、容器のコストが料金に反映されることが多いため、「box 盒」の方は3千ドンだけ加算されています。
また、それぞれの具に「duck blood 鴨血」というのがあり、注文時に「鴨血は入れる?どうする?」と店員さんが訊いてくれます。鴨血をゼリー状に固めたもので、精が付く、という伝説もありますが、筆者はさほど好まないのでいつも「鴨血抜き」にしています。
下が蟹スープと雲呑皮麺のメニュー。スープは食べてないので飛ばして、雲呑皮麺の方に行くと、こちらは「Normal」と「Special」の2種類。違いは、剥きエビとウズラ卵の有無ですね。こちらも鴨血の有無を尋ねられます。
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実食!異次元の蟹うどん&激旨クリアスープの雲呑皮麺
まずは看板メニューのBánh Canh Cua(蟹うどん)。全部入りの「Special」を選びました。
見た目すごい迫力!色と言い具のボリュームと言い、タダモノじゃない感が漂っています。
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しかし、見た目に反してスープは意外にもさっぱり味。Bánh Canh Cuaの特徴である酸味と海老や蟹の出汁がコラボし、コクがあるのにサッパリした、心地よいバランスを生み出しています。
蟹の身や魚の練り物、キノコもたっぷり入っていて様々な食感を楽しむことが出来ます。
申し遅れましたが、具の下に隠れているタピオカうどん、Bánh Canhがまた絶品です。美しいまでにプルプルした麺は、コシこそありませんが、口の中で踊るような食感を楽しませてくれます。
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そしてビックリしたのが、丼の中から現れた異様な物体・・・ど迫力の豚足様のご降臨!こんなものBánh Canh Cuaに入れるか普通!?って感じで、もはや異次元の食べ物です。これまた味がしみてプルプルのコラーゲンたっぷりの皮と共に、満足感を爆上げさせてくれます。
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と、何となくイメージで、ものすごいボリューミーに思われるかも知れませんが、実は良い意味でそんな事はありません。スープのさっぱり感のお陰で、食後感は総じて程よいものになっています。
甘辛酸っぱいつけダレに具を付けて食べるスタイルは、Bánh Canh Cuaでお馴染みのもの。ピリッとさせたい時は卓上の赤いチリをここに入れると良いでしょう。
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なお、こちらは細君が注文した「Normal」の蟹うどん。シンプルな感じで頂きたい場合はこちらが良いでしょう。
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1区の路地奥のBánh Canh Cuaの名店とはやはり少しキャラが違いますね。上手く言えないのですが、1区の店が王道的な感じだとすると、こちらのお店はもっとワイルドでこだわりが強い感じ。どちらも食べにくいという事はなく、幸せになれるとは思いますけどね。
さてお次に、筆者が最初にこの店を訪れた時に食べて感動したのが、こちらのHoành Thánh Lá(雲呑皮麺)!筆者がリピートするなら何気にこちらかも知れません。
最も印象的だったのはスープ!Bánh Canh Cuaのイメージがあったのでどんなスープなんだろうと思っていたら、出てきたのは、出汁は効いてるけどクリアでお優しいスープ。フライドオニオンなどの旨味も出て、何とも奥深いスープになっています。やはり美麗なおねいさまがいくつもの鍋と対峙していたのは伊達ではなかった・・・!
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そもそも「雲呑皮麺」(筆者の造語)って何よ、って話ですが、要は麺そのものが雲呑の皮で出来ているのです。「雲呑麺」と言って想起するような、「肉とか海老が包まれた雲呑」が具として入っているのとは違うのです。
こんな感じで、雲呑の皮らしいもちもちした食感を楽しめます。
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ベトナム系中華の美味しい店が近所に一軒でもあると助かるものですが、この雲呑皮麺は筆者の3区での生活でそんな役目を担ってくれそう。
勿論時にはBánh Canh Cuaを選ぶことだって出来るので、一品一品がハイクオリティな上にこんな二面性の楽しめる店は本当に貴重です。個人的には、家族と離れて寂しくなるこの折に、本当に救世主のような麺屋に出会えて、Grabの運ちゃんに感謝です。
ということで、3区または1区の北西寄りにお越しの際は、ぜひ食事の候補に入れてみて下さい。
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